映像の編集ソフトに悩んでいる方へ。無料から有料までプロが紹介!

ウェディングの映像作り、会社で指示を受けての映像作り。映像制作者でなくても、スマホで簡単に映像が撮影できるようになってからは、映像編集ソフトの需要は高まっています。

この記事では、ちょっと映像を編集してみたい方から、本格的に映像編集を始めてみようかなと思う方に向けて映像編集ソフトを紹介します。

映像の編集ソフトについて

こんな映像ソフトについて紹介します

まずは映像編集ソフトについての概要です。

無料と有料の違い

無料と有料でそもそも違いがあるの?という疑問を抱く方もいらっしゃいます。「無料でできることに越したことはない」のは確かです。しかし、あなたが映像に対してこだわりを持っているのであれば、有料のソフトを使うべきです。

そもそも映像の編集って何をするのでしょうか?もし、映像編集ソフトに対して望む機能が「切って貼るだけ」なのであれば、正直に言うと無料のソフトで十分です。なぜなら、映像がデジタル化する前のフィルム時代、映像は文字通り切って貼って編集されていたからです。

デザインソフトとは違い、映像は最低限のこの切って貼ることという作業ができれば、編集はできてしまいます。では無料と有料の違いってなんなのでしょうか?有料ソフトのメリットの一例を挙げると

  • 細かい操作ができる、操作性の違い
  • 書き出し形式、読み込み形式の種類の幅が広い
  • エフェクトや、テロップなど、使い方によってはお洒落な映像にできる
  • オーディオに関して細かい設定ができる

こんな感じです。これに魅力を感じない場合、無料の編集ソフトで十分です。例えば細かい操作ができるか否かは、プロの世界では編集のスピードにも関わってくるため、重要な指標です。

あと一点、気を付けなければいけないのは、無料の編集ソフトの場合、編集後の映像にソフトのロゴが載ってしまう可能性があります。(filmoraなど)

情報の多さで選ぶのが吉

次に、無料有料問わず、何を基準に映像編集ソフトを選べばいいのでしょうか?

そのオススメの目安は、「情報量の多さ」です。海外で主に使われている映像編集ソフトの場合、基本的な操作はおろか、「こういうことをしたい」と思って調べても情報がほとんどでてきません。

Adobeのソフトですら、アップデートを繰り返してボタン配置がコロコロ変わっているので、意外と苦労します。

本格的に映像編集をするにしろ、友人のウェディングムービーなど一回だけ触る場合でも、この情報量の多さを事前に調べておけば、せっかく素材を入れてタイムラインを組んだのに、また一からやり直しなんて事態を防げます。

OSで違いがある

パソコンを購入する前の段階ですが、OSの違いでも無料でできるか有料になるかは結構変わります。まず、Windowsの場合、プリインストールされていた「Windows Movie Maker」というソフトのサポートが終了してしまったため、オンライン上から無料のソフトを引っ張ってくるか有料のソフトを購入するしかありません。

対してMacのパソコンは、そもそもがクリエイター向けに作られているため(偏見かもしれません)、「iMovie」という編集ソフトがプリインストールされています。このソフトがあれば、先述の「切って貼る」だけの作業はとりあえずは行えます。

さすがにちょっと映像を編集したい方がパソコンから買い直すことは無いと思いますが、参考までに。

おすすめの無料映像編集ソフト

0円で使える編集ソフトはこちら

ではおすすめの「無料」映像編集ソフトを紹介します。どれもプロが使っているものなので、しっかりとした編集は問題なくできます。

DaVinciResolve

DaVinciResolveは、映像業界では「カラーコレクション」用のソフトとしてよく用いられます。このソフトを出しているBlackMagicDesign社は、シネマカメラなどの映像機器を販売している会社のため、映像関係の会社が作った本当に映像制作者のことを考えたソフト、になっています。

「カラーコレクション」というのは、映像の色を調整する工程のことですが、ここで紹介するのは本ソフトの編集機能。実はDaVinciResolveにはカラー調整機能以外にも、モーショングラフィックを作る機能まで付いています。その中にある編集機能は、プロの映像クリエイターがこのソフトでカラーコレクションから編集まで完結させるほど、ちゃんとした編集機能が備わっています。

シンプルにタイムラインに素材を並べて、編集を行えます。さらに、音声素材と映像素材が別れてタイムラインに並ぶので、音声調整も楽々。

有料版もあり、こちらは取り扱えるメディア形式や、一部機能(編集のみの場合はそこまで必要ない)の制限が解除されていたりします。

これだけ使えて無料!と喜ぶのは少し早いです。このDavinciResolveですが、意外とパソコンの推奨スペックが高いです。例えばメモリだけで言っても

推奨システムメモリ:16GB

と、多分普通に家電量販店で何も考えずにパソコンを買っている場合は意外とこのメモリ容量がなかったりします。

Avid Media Composer

続いては、DaVinciResolve同様、プロの映像業界でも使われている編集ソフト。あまり聞きなれないかもしれませんが、最低限の編集であればこちらも無料版を使って行うことができます。

ただし、DaVinciや他のソフトに比べて、圧倒的に情報が少ないのがネック…。操作パネル自体はAdobeのPremiereProに似てたりするんですが、慣れるまで時間が必要です。

おすすめの有料映像編集ソフト

お金を貯めて買いたい有料映像編集ソフト

続いては有料の映像編集ソフトです。

Adobe Premiere Pro

言わずと知れた超有名な映像編集ソフトです。Adobe社の出しているPremierePro。操作も単純で、エフェクトやカラー調整機能も豊富で、テロップのお洒落なプリセットなんかもネット上にごろごろ落ちています。

個人的に、一番軽くて使いやすいソフトなので愛用しています。

ちなみに、Adobeのソフトは購入ではなく月額支払いのため、単体だと月額2,480円、他のソフト全て使える契約は月額5,680円也。ちなみに他のソフトというのが、モーショングラフィックやアニメーションを動かすためのAfterEffectだったり、写真加工のLightroomだったりと、クリエイティブに必要なものはだいたい揃っています。

FinalCutPro

最後に紹介するのは、FinalCutPro。映像の初心者でも扱いやすい設計で、直感的に映像を切り貼りしてエフェクトなども加えられます。

Windows版とMac版がありますが、価格は34,800円。単発で買うならAdobeを使い続けるより全然やすいですね。

昔からあるソフトなので、情報も豊富。YouTuberの方も結構使っています。

作りはとてもシンプルなのですが、細かい色調整ができたり、書き出しがわかりやすかったりと、僕も最初の頃はこちらをメインに使っていました。

結局どれがいい?

有料、無料、どっちがいいかはあなた次第

無料と有料の映像編集ソフトを紹介してきましたが、もしこれを読んでいるあなたが、ウェディングの映像や会社内で使う簡単な映像の制作を命じられた場合、ぶっちゃけてしまうと、現状はパソコンを使って映像を編集する必要はありません。

パソコンを使う場合は主に一眼などのカメラを使って撮影した映像を取り込むパターンが多いと思いますが、多分いまは、「スマホで撮っちゃえ」というパターンが非常に多いかとお察しします。

ええ、もちろん今後映像に関する仕事をする予定のない方や、たった一回作るだけなのであればそれで十分です。だから、スマホに入っている映像編集ソフトを使うのが一番です。iPhoneだと元々入ってますしね。

ただ、スマホ上での映像編集は結構ストレスです。指先一つで素材の切り貼りを行うので、結構やり辛い。あと覚えておいてほしいのが、スマホで撮影・編集した映像を、素人の方が何も考えずに書き出して、結婚式のどでかい画面で流れたら、それはそれは見にくい映像になっています。

もし少しでも誰かの幸せのために映像を作りたいという思いがあるのであれば、安いカメラでもいいので、ちゃんと撮ってパソコンで編集することをオススメします。

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PROFILEわたしが書きました

普段は動画制作をしてます。itottyです。
好きな映画は「ファイト・クラブ」、「ブギーナイツ」、エドガー・ライト作品全般などなど。映画がとにかく好きなので、映画と絡めて面白くて、わかりやすい記事を書いていきます!