こんにちは。今回はブログ的な回で行こうと思います。
株式会社Sokoageの一世一代を賭けた大博打、自社サービスの自社マーケティング。そんな大げさなことではないですが、『NAISEI』という内製化支援サービスのPVを先日撮影しました。これからリスティングやSNSで大々的に広告を行なっていくのですが、その撮影の裏側を少しお話ししたいと思います。
プロダクションノートというか、こういう裏話をするのは非常に小っ恥ずかしいのですが、映像制作に関してもしかすると役に立つノウハウが埋まっているかもしれませんので、通勤中の電車内などで読んでみてください。
企画立案まで
一般的に何かのサービスや商品を売っていくときには、マーケティング企画なるものがあります。テレビCMを使うのか、Webの広告を使うのか、もっと広義な施策を決めるのか、大小様々です。
僕たちはSokoageとして、今まで数社のお客様から実際にマーケティングを依頼され、分析から始まり、施策の立案、実行、振り返りなど行わさせてきました。主にWebがメインのため、映像や記事を作成するコンテンツマーケティングが比率的には多かったのですが、それをいざ自社でやってみようという流れです。
Sokoageはデザイナー、エンジニア、映像制作者など、実際にコンテンツを作れる人たちがいるので、自社の新しいマーケティングを行うときに、自社で完結して「できちゃう」というのが強みです。
そこでまずは映像コンテンツを作って、自社のサービスを広げていくことになりました。
ストーリーを作ろう
今やWebマーケティングの常識となっている、「ユーザーは広告が嫌い」という認識があります。
一方的にそこのサービスを紹介されても、バリアを貼って見ることになってしまう。映像においては、数年前からこのバリアを少しでも薄めるために、「ストーリー性のある映像コンテンツ」が盛んに作られてきました。
感動系やコメディ系、共感度の高い映像を作り込むことで、広告として流れてくるファーストインプレッションをなるべく良くして、映像に入り込めるようにするんですね。当然テレビCMでは常套的に使われていた手法ですが、そもそもテレビとWebの広告の予算は桁が違いましたし、予算が違うとカメラの性能も大きく変わります。
しかし、今や数十万円で4KのRAWファイルが撮影できてしまう時代になりましたので、Webでもドラマのように作り込んだ映像広告が流せるようになりました。
僕たち自身も、こういった映像広告を見るのが好きですし、引いては映像作品である映画が個人的に大好きなので、「どうせWebで展開していくならストーリー性のある映像を撮ろう」と軽く決めちゃいました。その後、死ぬほど苦労することも知らずに…。
絵コンテができるまで約2ヶ月
軽い気持ちでスタートした自社サービス映像広告企画、毎週の定例で色々と決めていくことになりました。キャッチコピー、ストーリーの内容、撮影日、予算、etc…。
ここで一番時間がかかったのが、「ストーリーの内容」です。
これがまぁ…全く決まらない。塩梅が非常に難しいんですね。ストーリーのある映像広告となると、急に自社のサービスが広告的に出てきてしまうと、その時点で破綻してしまいます。何本も何本も参考映像を見ながら(このどれもが素晴らしかった)、その塩梅を調整しました。
このときに考えなければいけないことは、ストーリーで言いたいこと=紹介したい商材の骨子になっていないといけないということです。
例えば、女子高生がゾンビと戦うというとこから、保険の商材を最後に紹介する、という流れだと辻褄が合いませんし、訳がわかりません(そういった手法もありですが…)
Web広告というユーザーの貴重な一瞬を惹きつけるには、長くても3分でまとまっていて、観終わった後に記憶に残るような仕組みが必要です。
そのストーリーを決めていくのに、僕と代表は何度も殴り合い、血で血を洗う打ち合わせを繰り返しました。
企画が決まった!時間がねえ!
「やろう」と言い出してから約2ヶ月、やっとストーリーがまとまり、いざ撮影準備に入りました。撮影日も決め…あれ…あと3週間…??
そう、年明けのリリースを狙って逆算すると、撮影日まであと3週間しかないという状況。
ここからカット割りを決めたり、キャストを集めたり、機材を精査したりと、埋まっていくToDoリストに吐き気を覚えました。チームで動けるならまだしも、基本的には映像担当の僕だけ。助監督時代が過ぎりました。
時間がねえ!
そんななかでまず行なったのはキャスト集め。これだけはどうしても時間がかかってしまうため、キャラクターのイメージを代表とすり合わせ、募集開始…。
とまあとりあえず今回はここまでにして、次回、出演者とロケ地探し編です。