みなさんこんにちは、Sokoageの伊藤です。
最近では工務店問わず、社内で動画を制作できる体制作り(内製化)が進んでいますね。
そこで本日は、工務店の動画内製化支援をしている僕たちが、工務店が自社で動画を作る際に必要な「モノ」と「コト」を紹介していきたいと思います。
工務店が動画を自社で作るということ
それではまず、工務店が動画を自社で作るメリットについてお話ししていきます。
SNS動画の更新は自社制作の方がよいこともある
工務店が制作する「動画コンテンツ」といえばテレビCMからHP用の動画まで様々ありますが、SNSでの動画コンテンツの更新は自社制作の方がよいこともあります。
もちろん、プロに依頼するのに比べてクオリティは劣ってしまいますが、何よりも以下の点で外注するよりも良い点があります。
- スピード感が早い(撮影〜公開まで自社のタイミングで行える)
- 更新頻度が上がる
- スケジュールの調整が容易
特にYouTubeやInstagramなどのSNSで使用する動画コンテンツは、質も大事ですが量もそれなりに必要です。そういった点では自社で制作を行った方が、効率よく回せます。
長期的なコスト削減になる
次に、動画制作に関わる費用に関してです。外注と自社制作を行った場合を簡単に比較してみたいと思います。ここでは「毎月10万円相当の費用をかけてYouTube動画を1年間更新した」ケースで比較します。
- 外注で制作した場合
→毎月10万円×12ヶ月分=120万円 - 自社制作(内製化した場合)
→初期費用約70万円(機材費含み)
もし仮に1年間更新する場合でしたら、上記の費用感になります。
もちろん内製化して自社で動画制作を行なった方が安いのですが、ただクオリティにおいては外注は担保されていますが、自社制作の場合は担当者のスキルアップが必要ですね。
撮影部隊が社内にいると変わることがある
特に工務店において、撮影部隊が社内にいると大きく変わることがあります。以下に列挙すると…
- 簡単な施工事例の写真であれば撮影可能
- イベントごとなど記録撮影が可能
- ショート動画など量産できる
- 広告用動画も撮影可能
- 施主さんへ動画や写真のプレゼントができる
- 社内のコミュニケーションが動画や写真で円滑になる
という感じです。写真や動画を撮影できる部隊がいれば、特に広報面において他社と差別化することができます。
社内で動画を作るのに必要な“モノ”
それでは実際に社内で動画を作るのに必要な「モノ」を詳しく紹介していきます!
カメラ
引用:https://www.sony.jp/vlogcam/products/ZV-1M2/
カメラに関しては、正直言ってしまうとピンキリです。どこまでのクオリティを追求するかによってかなり変わりますが、「工務店の動画制作」においては各メーカーが出している「VLOGカメラ」というのがまずは最適です。
SONYだとZV-1Ⅱ、PanasonicだとLUMIX G100などが該当します。
カメラの基準としては「スマホより画質が綺麗で、マイク端子などがついているカメラ」が最低基準となります。
三脚
工務店にとっては必要不可欠とも言える機材、「三脚」です。
価格帯は1万円くらいのもので良いですが、工務店の動画制作や撮影において「三脚」があると、例えば建物を撮影する際に非常に安定するので、持っておいて損はないです。
対荷重を気にしないのであれば、以下の商品がおすすめです。
ベルボン 【Amazon.co.jp限定】Velbon ファミリー三脚
ジンバル
ジンバルも三脚同様、工務店にとってはあった方がよい機材です。
「ルームツアー」などを撮影するときに、これ一つあればブレのないスムーズな動画の撮影が可能です。
少し値は張りますが、使いこなせれば動画のクオリティは格段に上がります。
マイク
工務店において動画制作をする際、マイクは必須ではありませんが、例えば解説系の動画など担当者がカメラに向かって話す際に必要となります。
音声というのは動画において結構重要で、聞き取りづらかったら動画の視聴から離脱してしまうこともあります。
おすすめの商品はカメラ外部につける「コンデンサーマイク」、もしくは「ピンマイク」です。
ロード RODEVMICROII(ビデオマイクロII) [オンカメラショットガンマイク]
ロード RODEWIGOIISINGLE [Wireless GO II Single(ワイヤレス ゴー II シングル)]
レンズ
カメラにとって必要な「レンズ」ですが、工務店が動画や写真を制作する場合、必要不可欠なレンズがあります。
それは「広角レンズ」です。
建物を広く映したり、屋内を広く見せることができますので、お家が商品の工務店にとっては重要なアイテムになります。
「レンズ」はカメラのメーカーにより異なるため、「14mmくらいの広角レンズ」でカメラに合ったものを買えばOKです。
PC
続いては動画や写真の編集時に必要な「パソコン」です。
MacにするかWindowsにするかは社内のシステム合わせで良いと思いますが、Macの場合ですと最新のMacBookであればよほど重い動画データでない限りサクサク編集は可能です。
Windowsの場合ですとメーカーごとに様々なパソコンが出ているので、「低価格帯のゲーミングPC」を買えばスペック的には十分です。
編集ソフト
次は動画を編集するための「編集ソフト」です。
一番有名なところでいくと「Adobe Premiere Pro」です。デザインソフトや写真編集ソフトを使えるプランもあるので、工務店の広報担当が一つアカウントを持っておくだけでできることがかなり増えます。
以下の記事で様々な編集ソフトを紹介していますので、ご参考にどうぞ!
外付けメモリ
最後に紹介するのは「外付けメモリ」です。いわゆる外付けHDDやSSDですね。
なぜ必要かというと、動画データをメインで扱うとなると、PC本体の容量だけでは絶対に足りなくなるからです。
また、外付けメモリで管理することで、データの紛失や担当者の引き継ぎが容易になります。
推奨としては、容量2TBくらいの外付けHDDもしくはSSDがあれば1年はもちます。
社内で動画を作るのに必要な“コト”
では最後に、工務店が社内で動画を作るのに必要な「コト」のしょうかいです。
スタッフの育成
まず何よりスタッフの育成、スキルの習得が必要となります。
大きくは広報担当の方がよく動画の内製化を受けて動画担当になるのですが、そこそこの規模の工務店となると「動画担当」のスタッフがいたりします。
動画を作ると言っても、大きく分けて以下のスキルが必要になります。
- 撮影のスキル
- 編集のスキル
- 企画のスキル
上二つは「学べばなんとでもなる」のですが、「企画」に関してはアイディアを生み出す練習が必要です。
弊社が内製化した工務店様でも、この「企画」部分は社長も交えて考えたり、担当者が独走できるようになるまで周囲のスタッフも協力していました。
スタッフの育成に関しては弊社の「NAISEI」という内製化支援サービスがあるので、是非お問合せください!
社内の体制を整える
続いて必要なのは、「社内の体制」です。
よくある例でいくと…
工務店の広報担当の方が動画制作スキルを身につけました。ただ、日常の他の業務に追われ、中々動画制作に着手できず、業務量も増えるばかり…。
実際弊社のお客様でも、動画の内製化してみたものの、なかなか時間がとれず結局YouTubeなどの更新が途絶えてしまう…なんてことも。
これに関してはやはり社内の体制をきちんと整えたうえで、動画担当の方が動画制作に時間を使えるようにしておく必要があります。
撮影できる環境づくり
最後は「撮影できる環境づくり」です。
工務店の動画制作においては例えば…
- お客様との契約が進む中で、営業担当が動画や写真の撮影許可をお客様と交渉する
- 施行が進んでいるお家の撮影ができるように業者さんに事前に知らせておく
- モデルハウスなどで適当に買った家具ではなく、ちゃんと映える家具や小物を揃える
などです。動画担当が動画を作れるようになったからといって、撮影に関する調整などを全て1人で行うことは中々難しいです。
そのため会社側が撮影できる環境をあらかじめつくっておくこと、つまりは動画や写真を撮影する前提で動くことが重要となります。
まとめ
いかがだったでしょうか。工務店が自社で「動画」を作るために必要なモノとコトを紹介しました!
「モノ」に関しては、お金を出せば誰でも買えてしまいますが、「コト」は少し異なり、スタッフの育成から社内の環境体制整備まで必要になってきます。
一見大変そうに見えますが、今や多くの工務店がクリエイティブの内製化に着手しているので、自社で動画を作りたいと考えている方の参考になれば幸いです!