「お客様の声」や「商品を使ってみた感想」をインタビューで撮り、自社メディアと連携しながら動画配信できれば…。
そんなことを広報担当の方はなんども考えたことがあると思います。
視聴に耐えるインタビュー動画を撮影するには、それなりの機材と準備が必要です。この記事では、読んだ後にすぐインタビュー動画を作れるように、インタビュー動画の流れを公開します!
準備物
ワンオペでの撮影を想定した必要最低限の準備物をまとめます。
カメラ(一眼かビデオカメラ)×2台
カメラはそれなりのカメラで問題ありません。例えば、CanonのEOSkissなど安価な一眼でも撮影は可能です(※ただし、一眼のほとんどの機種は30分の動画撮影制限があるので注意!)
ただ、可能であれば2台用意してください!レンタル機材だと1日一万円以内でレンタルが可能です。なぜ2台かと言うと、1台のカメラで正面から回しっぱなしなどになってしまうと絵面が簡素で面白くなくなってしまうからです。ただ、インタビューの途中にイメージ映像(話していることを象徴する別撮り映像)が差し込まれる想定の場合は別です。4Kが撮影できるものですと、なおよしです。
レコーダー
インタビューは音録りが重要です。ICレコーダーでもいいのですが、そもそも目的が「記録する」ではなく「録ったものを伝える」ことなので、音に関してはケチらず準備しましょう。ZOOM H5などのハンディレコーダーは比較的安価で、マイクをつけずに机の上などにポンと置いて録音できるのでおすすめです。
インタビュー原稿
こちらも必ず事前に準備しましょう。インタビュアーがいないのにぶっつけ本番のインタビューをしてしまうと、機材のことにインタビューの内容に、考えることが多すぎてしまいます。撮影素材も間延びしてしまうので、無駄に編集時の負担が増えてしまいます。
外部マイク
カメラにつける外部マイクです。数千円の安価なもので大丈夫ですが、これがあるかないかでレコーダーのバックアップとしての安心感や、編集時の音合わせが楽になります。
三脚
大きなビデオ三脚は必要ありませんが、せめてしっかりと支えてくれる三脚は準備しましょう。
照明
こちらはマストではありませんが…。撮影環境によっては、被写体の顔が怖くなってしまったり、悪い印象に転ぶことも考えられます。照明の基本的な知識を得たうえで使うことをおすすめします。
撮影当日
準備が整ったらいざインタビュー!
周辺環境を知っておく
例えば、インタビュー場所の前に大通りがあって車の音がうるさい、などある程度周辺環境を知っておく必要があります。これによりある程度の騒音は予測できますので、インタビューを一旦中断したりの判断が早くなります。怠ってしまうと、インタビューを受けてもらう方に同じ内容を二回も喋ってもらうことになったりします。
機材セッティング後、自分が映ってみる
機材のセットが終わり次第、テスト撮影を行いましょう。時間があればレコーダーやカメラなど一度回してみて、ちゃんと撮れているか確認します。
カメラが2台の場合
カメラが2台準備できた場合、1台は正面、インタビューを受ける人の目線と同じくらいでセットします(この辺りは好みで)。後の編集のために、念の為4Kで撮影しておきましょう。
もう1台は被写体の斜め45度あたりにセッティングし、必要であればパンニングなどで動きをつけます。こうすることで、他の動画とは一味違うものになります。
レコーダーとカメラのマイクの音を合わせる
音を別録りする場合、カメラの映像と音だけのデータを編集時に合わせる必要があります。何もしなくても、リップシンクと言って口の動きで合わせることはできるのですが、時間がかかってしまいます。
なので、両方の機材をREC状態にして、両方のマイクに入るくらいの位置で手をパン!と叩きましょう。そうすることで、編集時に音声データに一目でわかる飛び出た波形が現れますので、2つの音データを合わせやすくなります。
撮影時、なるべくカメラとレコーダーは止めない
撮影が開始すると、なるべく1台の機材につき1つのファイルで済むようにしましょう。後々の編集でファイルがいくつもあるとすごく手間がかかります。動画30分制限のある機材の場合や、どうしてもインタビューを受ける方が立つ必要のある場合はやむなしですが。
編集
撮影したデータを持ち帰り、編集します!
まずは全てのデータを並べる
ここから先は編集ソフトにもよるので、基本的な流れだけ説明します。
まずは音声と映像データ全てをタイムラインに並べます。そうすることで全体でどれくらいの尺になっていて、何分に削る必要があるか見えてきます。
カメラを2台使っている場合は、映像データを2つのレイヤーに並べ、上のレイヤーの映像は非表示にしておき、メインの正面からの映像のみ表示しておきます。
音合わせをする
音データと映像データが別れている場合はまずは音合わせを行います。手を鳴らしていると、波形で一目瞭然なのでサクッとできると思います。2台使ってる場合は、一旦2台目の映像データも表示して、音合わせを行いましょう。
2台使っている場合、この時点で映像素材2つ、音声データが3つ縦に並んでいると思います。
一通り聞いてみる
飛ばし飛ばしでいいので、一通りインタビュー内容を聞いてみます。もちろん、インタビュアーである自分の声も入っていると思いますので、削除する予定の箇所にマーカーをつけましょう。
2台目のカメラの映像を差し込む
一通り聞いて整理ができたら、1台目の映像素材に差し込む2台目の映像素材の差し込み場所の目処をつけます。会話の区切りなどで映像を切り替えると効果的です。
テロップを載せる
映像がまとまると、次はテロップです。インタビューですので、例えば質問内容のテロップなどはある程度常に見える状態である方が観ている側はわかりやすかったりします。
また、インタビュー内容の文字起こしができている場合や、手間をかけていい場合にはインタビューで話している内容のテロップを入れるのもありです。ただし過剰に入れてしまっても手間だけ増えるのでご注意を。
OPをつけてみる
最後に、他で撮った映像などを組み合わせてインタビュー開始前に数十秒のOPをつけてあげます。
「どこの誰が、何について話すことなのか」をこのOPで明確にすることでよりインタビューの内容が入りやすくなります。
まとめ
細かいところを突き詰めるととても1つの記事ではまとまらないため、まずはインタビュー動画を初めて撮るという方に向けて大まかな流れを書きました!
必要に応じて細かい箇所(レコーダーの使い方など)も公開していきたいと思いますー。