イラストレーターでのレイヤーの分け方オススメ5選。

こんにちは、Sokoageの宮澤です。

Illustratorでデザインをしている時、みなさんはどのように「レイヤー」を分けているでしょうか?

特に決まった使い方があるわけではないので、逆にどうやって使って良いか悩みますよね…。

使い方を覚えてくと、作業効率が何倍にもなる「レイヤー」ですが、デザインや媒体によって使い方は三者三様です。いずれにしても、自分なりのルールでレイヤー分けをする癖を付けておけば、毎回悩むこともなくなります。

今回ご紹介する参考例をもとに、ぜひみなさんも自分なりのレイヤー分けをして、効率よくデザインを作れるようにしてみてください!

まだデザインを始めて間もない方や、今までレイヤーを使ってなかった方は、こちらの記事で「レイヤーの基本」についてご紹介しております。ぜひ、こちらもご一読ください。

Illustratorのレイヤーについて。基本的な使い方と操作方法。

2022年9月13日

オススメの分け方1.背景+テキスト+画像+α

最初にご紹介するのは、「背景」「テキスト」「画像」に加えて、デザインに合わせてレイヤーを追加していく方法です。

最初にご紹介するだけあって、これが恐らく最も王道であり、この分け方をしているデザイナーさんが多いと思います。何を隠そう、ぼくもこの分け方を普段からやっている張本人です。

レイヤー分けをする最大の目的である、作業効率化を考えると背景はマストで別レイヤーになるはずですし、写真などに重ねることも多いテキストも別レイヤーで作業しておくと効率が良いです。

もう1つ分けている「画像」のレイヤーには、写真やイラストを配置してデザインを作っていくわけですが、最後の「+α」の部分で、例えば画像に半透明の黒を敷いたり、フレームを付けたり…というものを、このレイヤーで作ると効率がとても良いです。

レイヤー分けに悩んだ時は、まずこの分け方をしておけば間違い無いと言っても良いでしょう。

オススメの分け方2.Webページのブロック(id)ごとにレイヤー分け

これは、イラストレーターでWebデザインをする場合に限った話ですが、コーディングのことを考えてブロックごとにレイヤーを分けることがあります。

デザイン編集の観点からも、ブロックごとに分けることで効率が上がりますし、何よりエンジニアさんにデータを渡した時にコードの意思疎通が取りやすくやります。

もちろん、デザイナーさん側にある程度のコーディングの知識があることが前提にはなりますが、idやclassの指定がある場合なんかはここでも管理が出来ます。

オススメの分け方3.特色を使う部分だけレイヤー分け

特色印刷の経験がある方は、なんとなくわかるかと思いますが、特色印刷する際に印刷業者さんから「特色で印刷する部分はレイヤー分けをして入稿データを作ってほしい」と言われることが結構あります。

こういう場合は、データ規定の観点からもレイヤー分けをする必要があります。

同じようなパターンで「2色印刷」「1色印刷」などの場合も、同じ色で印刷するオブジェクトごとにレイヤーを分ける場合があります。

このパターンは、名刺や看板などで多く見かけますが、ネット印刷などで「指定色で印刷」みたいな印刷方法がこれに当たります。

いずれの場合でも、データ入稿の際に必ずアナウンスがあるはずなので、データ入稿規定をよく確認してレイヤー分けしてみましょう。

オススメの分け方4.各種ガイドを別レイヤーにする

イラストレーターでは、様々なシーンでガイドを使うことがありますが、このガイドを別レイヤーにすることも、よくあります。

例えば、「印刷のカットライン」や「折り加工の指定線」などをガイドで指定すると思いますが、このガイドを別レイヤーにするというものです。

他にも、各種媒体の入稿規定として「テキストは端から●mm以内に配置」というような場合もガイドを使いますが、これらのガイドを別レイヤーにします。

これは、表示/非表示をコントロールする目的が大きいです。

ガイドがある状態でデザインを見ていると、特に余白などの部分で、実際の仕上がりと違うイメージに見えてしまうことがあるのでレイヤーを分けて管理します。

オススメの分け方5.編集のビデオトラックごとにレイヤー分け

最後にご紹介するのは、動画の画面をデザインする場合のお話です。

動画のデザインをする場合、実際に編集のことまで想定して、ビデオトラックごとにレイヤーを分けてあげると、編集までの効率がグンと上がります。

映像の編集は、大抵の場合ビデオトラックに映像素材やデザイン素材とテロップなどを並べて作業していきます。

この並べ方と、レイヤーを合わせることで「どういった素材の書き出しが必要か」というのが一目でわかります。

仮にレイヤーを分けずにデザインをしていると、デザインが完成した段階で、ようやくそこから書き出し用に素材を作らないといけません。これだと2度手間で、場合によっては一部作り直しになってしまうような場合もあります…。

なので、デザイン着手時から、これを想定してデザインを進めるのがオススメです。

最後に

イラストレーターで、迷いがちなレイヤー分けについてオススメを5つご紹介しました。

どれも実際にぼくや一緒に仕事をしているデザイナーさんが経験して、こうやって分けると効率が良い!と感じたものばかりです。

もちろん、デザインによってはこれの限りではないんですが、ここでご紹介したものをベースに、みなさんの環境にあったレイヤー分けを見つけてみてください!

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みやざわ

『Sokoage Magazine』の管理人です。
Sokoageの代表として、デザイン/マーケティングの仕事をしています。 尊敬する人物は、ジャッキー・チェンとプロゲーマーのウメハラさん。K-POPと中華料理が大好きで、ゲーム・漫画・映画を嗜みます。北海道帯広生まれ。