社内で動画を作り始める時に、必ず必要になってくるのが機材。今では、スチル用の一眼カメラを会社で持っているところは多く見られます。
しかし、動画撮影用の機材となるとハードルが一つ上がってしまいます。この記事では、動画を内製化するときにおすすめな最低限の機材をまとめて紹介します。
カメラ
まずはマストで必要なカメラから。スチル用のカメラを持っている方は、「これでいいじゃん」と思ってしまうかもしれません。しかし下記の条件を満たしていない場合は、なるべく動画ようの一眼ミラーレスを購入した方が良いです。
動画用カメラに望ましいスペック
社内で初めて動画を作るときに限定し、最低限必要なスペックはこちら。
解像度 | FHD(1920×1080) |
フレームレート | 24fps以上 |
外部マイク接続端子 | あり |
対応記録メディア | SDカード |
連続撮影可能時間 | 30分以上 |
AF(オートフォーカス) | あり |
手ぶれ補正 | あり |
手ぶれ補正やAF機能は各社により呼び名は変わりますが、ちゃんと動画撮影時に機能するものがついていることが望ましいです。スチルカメラをお持ちの場合は、一度お試しください。
ちなみに、意外とこのスペックは安価なスチルカメラでも越えられますが、一番肝心なのは連続撮影時間。これは関税の関係で、多くの一眼カメラは動画の撮影時間に制限が設けられており、29分までとなっています。様々なシーンで撮影を行うことを想定すると、この制限がかなり邪魔になってしまいますので、気をつけてください。
続いて具体的なカメラの紹介ですが、全て上記のスペックを余裕で満たしていますのでご安心を。
Panasonic LUMIX GH-5
価格:¥220,000~(レンズ付き)
動画撮影用のミラーレス一眼カメラといえば、こちら。動画撮影用に設計されており、僕も現場でよく使っていますが、非常に使いやすい。
まず手ぶれ補正がかなり優秀で、純正のレンズに付いている補正も合わせれば、手持ちでも十分撮影が行えます。
マイクロフォーサーズという少し小さなセンサーサイズのため、追加のレンズが安く、まさに初心者から玄人まで誰でも使える機種。
価格:¥190,971~(レンズ付き) 続いてはSONY製のカメラ。GH-5より一回り大きなセンサーを備えているのに、超小型。 SONYの特徴はAFが優れており、瞳センサーと呼ばれる人の瞳を認識してピントを合わせてくれる機能がついています。 YouTuber御用達のシリーズなので、あの映像クオリティでよければ十分な機種。
撮影時にカメラを手持ちで撮影してもいいのですが、やはり動画に必要になってくるのは三脚。三脚といっても、玄人向けのものは数十万円します。 スチール用の三脚と動画撮影用の三脚は少し異なっており、パンやチルト(三脚の頭を動かして映像に動きをつける)ができるということが動画撮影用の三脚には必要となります。 あと、安すぎる三脚を購入してしまうと、がっちりと地面に固定されずに三脚ごと倒れ、カメラがお陀仏…ということもありますので、三脚はなるべくしっかりしたものを購入しましょう。 価格:¥34,138~ 導入編の三脚として使い勝手のいいのは、Manfrott社製のもの(社名変わったような…)。 そのなかでも、MVK500AMは安価でそこまで重くありません。あと¥15,000ほど足せば、より軽いカーボン製のものも買えちゃいます(ちなみに価格はアルミ製のもの) Manfrottoの三脚は動画撮影に必要な機能を全て備えているので、おすすめです。
価格:¥110,000~ こちらは高級三脚なので参考までに。上記の三脚と何が違うかと言うと、ナイトロテックという技術を採用していて、簡単に言えば「すごく滑らかに動く」ことです。あと耐久性が凄い。 三脚を使い始めの方は、パンやチルトでかくついてしまい、綺麗な映像が撮れなかったりするので、2倍の金額を払っても買う価値はあると思います。
撮影したデータを保存するのに必要な記録メディア。その後のデータ保管にも必要になってくるので、大容量のHDDやSSDも併せて購入しましょう。社内環境に左右はされますが、なるべくWindowsもMacも対応しているHDD/SSDが便利です。 価格:¥8,000~ 外付けHDDやSSDはどこのものでも大丈夫ですが、所有しているパソコンのOSに合ったものにしましょう。 ちなみに映像のデータ容量はものすごく、FHDでさえ数十カットで5GB以上いっちゃうことがあります。僕も外付けのHDDは大量に持っており、そのほとんどが映像データ。意外とかさ張るんですよね…。 価格:¥2,000~ SDカードはカメラに挿してデータを記録するために使いますが、FHDで撮影する場合は64GB以上のカードをおすすめします。これで最低限ですので、余裕見て128GBのものとかでもいいかもしれません。今かなり安くなってますので。 ちなみに、重要なのはカードの記録スピード。これは少しややこしいのですが、下記の商品のようにU3とかV3とか書いてあれば大方大丈夫です。
マイクは、インタビューなどの音声録りに必須です。カメラのマイクは全方向の音を拾ってしまうし、音質もいまいちなので外部マイクを買うことをおすすめします。特に社内で撮影を行う場合などは、業務中の声が入り込んじゃったりするのでいいマイクを買うことをおすすめします。 価格:¥6,800~ RODEというのは撮影用マイクの代表的なメーカーです。僕もしばらくこのマイクを使っていましたが、外が多少うるさくても、屋内でしっかりとインタビューの声は拾えます。 指向性ですので、屋外でもちゃんと距離と方向を合わせれば問題ありません。
価格:¥30,000~ 多くの海外YouTuberが使っているマイクです。 上記の商品の単純にアップグレード版です。ただ、マイクは本当に価格で性能が大きく違うので、最初のうちはVideoMicroでいいかと思いますが、少し物足りなくなってくるとこちらの購入を検討してもいいかもしれません。
最後に、撮影したデータを管理したり編集するパソコンの紹介です。社内にあるパソコンがそもそもハイスペックな場合は必要ありませんが、格安品を使っている場合は十中八九映像編集できるレベルではないので、再検討が必要です。 当然、編集ソフトは必要になりますのでそれは下記を参照ください。
最低限でこんな感じです。パソコンにある程度詳しい方はこれがどのくらいかわかるかと思いますが、安いものだと15万円くらいで手に入りますね。そんなの面倒くせえ!って方はとりあえず下記のパソコンを買ってみてください。 価格:¥139,800~ 僕は映像の仕事を始めてからはMac派なのですが、やはり使いやすいです。あと物持ちがいい。以前のMacbookProは平気で7~8年動いていました。 絶対にMacは嫌だ!と言う方は別にこれを買う必要はありませんが、長期的に見るとMacの方がコスパよかったりします。 まあ最後は社内の環境に左右されるとは思いますが…。 いかがでしたでしょうか。社内で動画を作り始めるときに必要な機材をあげていきました。ざっと合計して、最低でも40万円ほどは初期費用として必要になります。動画のコンテンツがこれに見合う価値があるかどうかは、会社によるのではっきりとは言えませんが、今後間違いなく動画はどこかで必要になってくる宣材なのは間違いありません。SONY α7SⅡ(2019年11月1日発売)
三脚
Manfrotto/MVK500AM
Manfrotto/MVKN8TWING
記録メディア
SSD/HDD
SDカード
マイク
RODE VideoMicro
RODE VideoMicroPro
パソコン
最低必須スペック
CPU Corei5以上
メモリ 8GB以上
GPU(グラフィックボード) 2 GB の GPU
MacbookPro
まとめ