うまく動画活用出来ていますか?担当者が知っておくべき主要な動画広告一覧。

「映像を作ろうと思っているけど、どんなものをどのように活用したら良いかわからない…」

「自社に映像作品はいくつかあるけど、それぞれの活用法に悩んでいる…」

今の世の中には動画広告が溢れており、『企業が動画広告を出す時、どの媒体が一番良いのか』悩むことは多々あると思います。

僕たちもお客様の意向に沿って数々の動画広告を制作・運用してきましたが、この「どの媒体に出稿するか」という悩みは一番最初に訪れます。

この記事では、普段の生活で触れている動画広告を一覧で紹介します。

最後に、動画広告の注意事項もご紹介しているので、これから動画広告の出稿を考える際の手助けになれば幸いです。

はじめに

「動画広告」と一概に言っても、様々な媒体が存在します。

動画を活用するシーンは大きく分けて、Web上で活用する”オンライン動画広告”リアルな空間で観てもらう”オフライン動画広告”の2つです。

どちらにもメリット・デメリットが存在ますが、今回は両方の動画広告の概要と、大凡の費用感、向いている企業形態についてまとめていきたいと思います。

SNS広告

まずはSNS広告で動画を活用する方法です。

「動画広告」と聞いて、真っ先にこのSNS広告を思い浮かべた方も多いはずです。

実際、みなさんもSNSを見ている際に企業の動画広告を多く見ていると思いますが、まさにあの活用方法です。

今や空き時間があればスマホ片手にSNSを見る時代になっているので、動画広告を語るうえでSNS動画広告は必須となってきます。

SNS動画広告の一つの特徴として、広告費用は比較的安価なところから各自で決めれるという点が挙げられます。さらに、詳細なターゲティングが可能なため、リーチさせたいターゲットにある程度精度高く、広告を展開することが可能です。

逆に、細い設定が出来るからこそ専属の担当者がいることが理想です。出稿して終わりの広告ではなく、SNSの流行をキャッチしたり、広告のリアクションを都度確認して最善の効果へ向けて広告を運用していきましょう。

下記に各SNS動画広告の特徴を記載していきます!

Instagramの動画広告

Instagramではユーザーのタイムラインやストーリーズなどに動画広告の出稿が可能です。最近ではもっぱら動画コンテンツを使った広告が増えていますが、写真だけを用いた広告も出稿可能です。

大元はFacebookが運営しているため、Facebook広告とまとめて動画広告を出稿することもできますが、掲載可能な動画の時間(尺)は限定されます。

「インスタグラマー」と呼ばれる人がいるくらいなので、10代20代の若年層のユーザーがほとんどです。

  • 費用感:数千円〜
  • 特徴:感度の高いInstagramユーザーに情報が届けられ、比較的広告に対しての嫌悪感が低い。
  • 向いている企業/サービス:若年層向けのアパレルや化粧品。またはそれに関連するもの。”Insta映え”する商材。

Facebookの動画広告

Instagram同様の仕様で広告出稿が可能です。

Instagramに比べて、ユーザー層は30代や40代が多く、どちらかと言えばビジネスパーソンが好んで使っています。

Facebook広告もInstagramと同様に写真のみでの広告出稿が可能です。

  • 費用感:数千円〜
  • 特徴:精度高くターゲティングが可能なので、狙い撃ちが出来る。
  • 向いている企業/サービス:趣味・趣向に寄り添った商材。もしくはビジネスパーソンが必要としている商材・情報。

YouTubeの動画広告

動画コンテンツの現王者、YouTubeの動画広告です。動画広告出稿場所は、動画が始まる前や再生途中など様々です。

「第二のテレビ」と呼ばれるほど、こちらは幅広いユーザーが混在しているため、どの企業にも向いています。

大元はGoogleが運営しているので「ユーザーのGoogle検索結果」に紐づいて各ユーザーに届けられます。例えば、「動画広告 一覧」で検索したユーザーには、それに近しい動画広告が配信されます。

  • 費用感:数千円〜
  • 特徴:そもそも動画を見にきているユーザーばかりなので、動画広告に対しての嫌悪感が少ない。
  • 向いている企業/サービス:比較的きどんな企業/サービスにも向いています。

Twitterの動画広告

Twitterも10代、20代のユーザーが多く、よくあるのが「アプリゲーム」や「漫画アプリ」の動画広告です。

どちらかと言えば一般消費者の若いユーザーに向けた広告が多く、BtoB企業などには不向きな媒体です。

  • 費用感:数千円〜
  • 特徴:他のSNSに比べて、色んな意味でラフに使われいるSNSなので、使い方によっては成果が出にくい。
  • 向いている企業/サービス:BtoC向けの企業/サービス。かつ余暇を楽しむような商材。

TikTokの動画広告

TikTokは圧倒的な若年層ユーザーが多く、小学生や中学生が自ら投稿しているくらいのSNSになります。

TikTok自体、メインのコンテンツが短い動画であるため、動画広告と相性が良く違和感なく広告を配信することが可能です。

  • 費用感:数千円〜
  • 特徴:まだ比較的新しいSNSなので、未知数ですが圧倒的に若年層ユーザーが多いので、そこへのリーチは一番強い。
  • 向いている企業/サービス:10代がターゲットの企業/サービス。

サイネージ動画広告

サイネージ動画広告とは、ショッピングセンターなどの商業施設や駅の中にある「デジタルサイネージ(大きなディスプレイ)」を利用した広告のことです。

多くは人混みの中に設置されており、メジャーなもので例えると渋谷のスクランブル交差点から見えるサイネージや大阪道頓堀にあるサイネージです。

基本的に、「サイネージが設置されている場所に来る人」を対象としたオフラインの広告のため、全国展開している企業を除き、サイネージがある場所が商圏に近しく無いとあまり意味がありません。

例えば、大阪にメインの客層がいるのに、福岡のデジタルサイネージに出稿しても効果はほとんど得られません。

  • 費用感:約¥50,000〜(出稿場所の集客度合いに応じて変動)
  • 特徴:対象地域が明確なので、自社の商圏にいるユーザーに確実にリーチできる。
  • 向いている企業/サービス:商圏が限られている。一般消費者向けの商材やサービスが多い。

テレビCM

続いては昔からあるテレビCMです。

これは一昔前は動画(映像)を使った広告の代名詞ですね。誰もが一度は自社のCMをテレビで流したいなぁと思ったことでしょう。

テレビCMに関しては、放映する局が地方局が全国区かでまず費用感がかなり変わります。以前地方局のCMに関わったことがあるのですが、その際は数十万円の放映料で広告展開が可能でした。逆に、東京のキー局で放映しようと思うと、その何倍もの費用が必要になってきます。

放映頻度なども影響するのですが、基本的にはやはり「予算が潤沢にある」ことが前提となります。

  • 費用感:¥500,000程度〜(放映メディア/時間帯によって様々)
  • 特徴:圧倒的なリーチ数。一度テレビCMを放映しただけで、サーバーがパンクするほどのアクセスが…なんてこともザラにあります。
  • 向いている企業/サービス:予算が潤沢にあり、多数の発注・依頼にも対応出来る企業/サービス。

映画館広告(シネアド)

最後に紹介する動画広告は、映画館広告「シネアド」です。

シネアドとは、映画が始まる前に流れる動画広告のことで、映画上映がデジタル化して以降、ますますこの広告枠の需要が加速して拡がりました。

シネアドの特徴は、各地域にある映画館で動画広告を流すため「地域特化」の動画広告を配信することが可能です。

さらに、映画を観る大画面で多くのお客様が着席した状態で広告を観るため、印象に残りやすいというメリットもあります。

ただし、お客様はあくまでも「映画を観にきている」ので、動画コンテンツ自体があまりにも映画館のイメージとかけ離れているとマイナスイメージになってしまいます。

  • 費用感:¥300,000程度〜(劇場規模/地域によって様々)
  • 特徴:他の動画広告にはない注目度。また、「映画館で流れているCM」という特別感の演出。
  • 向いている企業/サービス:地元に根付いているサービス・商品を展開している企業。

動画広告で気を付けたいこと

動画広告の種類をなんとなくご理解頂いたところで、最後にそんな動画広告について、ぼくらのこれまでの経験から気を付けたいことをいくつかご紹介します。

企画時点で活用まで考える。

これから広告用の映像制作に入る場合は、必ず「その映像がどこでどのように使われるか」を考えてから取り組みましょう。

大きな部分で言うと、オンラインなのかオフラインなのか。これだけでも構成が少し変わってきます。

例えば、SNS用の広告動画を作っている場合、だいたいの場合がリンク先URLを設定出来るので、サイネージ広告で必要とされるような『●●●で検索!』という訴求は不要ですし、逆もしかりです。

こういったことは、企画時点で活用まで見えていれば進行に齟齬が起きにくいです。

冒頭部分で興味付けをする。

たいていの動画は冒頭5秒が、その後の視聴継続に影響されると言われています。

特にオンラインの動画広告を展開する場合は、冒頭で興味を持たれなければ、スキップされてしまったり、スクロールされてしまって、大事な中身を見てもらうことは出来ません。

一方的な広告になりすぎないようにする。

これまで何度かお伝えした通り、今の世の中に「動画広告」は溢れています。

もちろんユーザーも、何十・何百という動画広告を見てきていて、広告にはうんざりしています。

なので、あまりに一方的な企業からのアナウンス的な内容になっている動画は見向きもされません。ユーザーに興味を持ってもらえるような切り口で映像を制作することで、ユーザーのリアクションに大きな変化が出てきます。

まとめ

ざっと、主流とされる動画広告の種類と注意事項についてご紹介しました。

最近では多くの企業が動画広告を行った経験があるかと思いますが、自身の企業形態に合った動画広告を選びたいですね!

これから動画広告を展開しようと検討されている方は、ぜひこれらを参考に最適な媒体を選択してみてください。

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PROFILEわたしが書きました

itotty

普段は動画制作をしてます。itottyです。
好きな映画は「ファイト・クラブ」、「ブギーナイツ」、エドガー・ライト作品全般などなど。映画がとにかく好きなので、映画と絡めて面白くて、わかりやすい記事を書いていきます!