動画を編集したことがある方は大体誰もが経験している、「素材が重くてプレビューの読み込み等が追いつかない」。
年々カメラの性能が上がり、求められるPCのスペックも上がり続ける…。
そんな悩みを抱えている方に向けて、PremiereProで重い素材を軽くして編集する方法をお伝えします!
まずは簡単、プレビュー解像度変更
まずは特にややこしくない方法からご紹介します。
PremiereProのプレビュー画面の右下あたりに、プレビュー解像度を設定するメニューがあります。このタブをクリックすると、1/2〜1/16の間で解像度を変更できるので、変更すればスムーズに再生できます。
ただし、実際にプレビューの解像度は落ちてしまうため、ピントやテロップが実際に書き出す映像と異なる解像度で確認することになるので、見づらくはなってしまいます。
また、この解像度は書き出しの映像の解像度には影響しないのでご安心を。
プロキシファイルを作成する方法
続いてご紹介する方法は、少し手間がかかりますが確実に素材を軽くできるうえに、解像度もプレビュー解像度を下げる方法よりも落ちません。
プロキシファイルとは?
プロキシファイルとは、「代替ファイル」のことを意味します。
どういうことかと言うと、元々ある素材の動画ファイルに対して、代替のファイルを別フォルダに書き出し、そのプロキシファイルを読み込むことで、処理を軽くするという感じです。
Webに詳しい方ですと、「キャッシュファイル」のような考え方が近しいものです。
具体的なやり方①:プロキシファイルを作成する
では具体的な方法の説明です。
まずは、ソースパネルに並んでいる使用する予定の素材上で右クリックします。
右クリックすればメニューが表示されるので、「プロキシ」→「プロキシを作成」をクリックします。
具体的なやり方②:プロキシの設定をする
「プロキシを作成」をクリックすると上記画像のようなメニューが表示されます。
これはプロキシファイルの設定画面となります。基本的には画像と同じ設定の
形式:H.264
プリセット:H.264 Low Resolution Proxy
で問題ありませんが、注意すべきは「保存先」です。
例えばこの保存先で、動画の元素材がある場所を選択してしまうと、どえらい事になるので、必ず上の「オリジナルメディアと同じ階層、プロキシフォルダー内」を選択してください。
そうすれば、元素材があるフォルダ内に「Proxy」というフォルダが自動で生成されます。
あとは「OK」を押せば、自動的にメディアエンコーダーが立ち上がり、エンコードが始まります。
具体的なやり方③:エンコードする
メディアエンコーダーが立ち上がりエンコードが始まりますが、これにかかる時間は元素材の尺やPCのスペックによりけりなので、気長に待ちましょう。
動画編集を開始する前の下準備としていつも心がけるようにすれば、無駄な時間を省くことができます。
具体的なやり方④:プロキシに切り替える
エンコードが無事終了すれば、何も起きません。笑
本当に何も起きないので、無事にプロキシファイルができているか心配になるかと思いますが、安心してください。
元素材のフォルダ内に「Proxy」というフォルダがあり、中に動画ファイルが入っていればOKです。
最後に、PremiereProのプレビュー画面下にある「プロキシの切り替え」をクリックすれば、プロキシファイルから読み込んでくれます。
以上で作業は終了です。
まとめ
上記の方法を使えば、PremiereProの素材が重い問題を回避でき、効率よく動画編集することができます。
ただし、プロキシファイルを作成する場合は、保存先のデータ容量を結構食うので、ご注意ください。
詳しいやり方は下記の動画でも解説していますので、是非ご覧ください!