みなさんこんにちは、Sokoageの伊藤です。
PremiereProで編集している時、どうしてもテロップの作成が面倒くさく感じますよね。
そういった方に向けて、「文字起こし機能」という超便利なツールが存在します。この記事ではこの「文字起こし機能」の紹介をしますので、使ったことのない方はぜひご参考にしてください!
PremiereProの文字起こし機能って?
まずは簡単な概要からです。PremiereProの文字起こし昨日は、ここ1年くらいでPremiereProに実装された機能です。
動画素材内の話者の話している内容を、全て自動で文字起こししてくれるという、動画制作者の喉から手が出るほど欲していた機能です。
ただリリース当初は文字起こしのみでテロップを作るのは手動だったり、テロップの装飾の自由が無かったりとそこそこ使いづらい機能でした。
アップデートを繰り返し、超使える便利な機能になっていたので、具体的な使い方を以下で紹介します。
テロップのスタイルを作成
まず初めに、文字起こしを行った後にテロップの装飾を行うための下準備です。
いつもと同じようにテロップ作成
まずはメニューの「グラフィックとタイトル」→「新規レイヤー」→「横書きテキスト」でいつも通りエッセンシャルグラフィックスのテロップを作成します。
今回は上記画像のように、YouTubeっぽいテロップの装飾にしましたが、ご自由に作ってください。
スタイルを作成
テロップの装飾が出来上がると、「エッセンシャルグラフィックス」パネル内にある「スタイル」から「スタイルを作成」をクリックします。
そうするとスタイル名の入力が求められるので、任意で名前をつけてください。
ここまで完了すると、「自分が装飾したテロップ」がスタイルとして保存されていて、いつでも同じ設定を呼び出すことができます。
文字起こしを行う
下準備ができましたので、実際にPremiereProの文字起こし機能を使っていきます。
テキストパネルを表示
デフォルトでは表示されていない「テキストパネル」という新たな機能が最新のPremiereProには実装されています。
このテキストパネルを表示するためにメニュー→「ウィンドウ」→「テキスト」にチェックを入れましょう。そうすると以下のパネルが表示されます。
「文字起こし」を選択
テキストパネル内のタブ「文字起こし」→「シーケンスから文字起こし」を選択すると、上記画像のようなポップアップが出現します。
ここで、言語を「日本語」に、「トラック上のオーディオ」を、実際に音声データが入っているクリップ名に指定して、「様々な話者が話している時に認識する」のチェックを外します。
これで文字起こしの準備が整いましたので、「文字起こし開始」をクリックし、少し待つと文字起こしが完了してずらーっとテキストが表示されます。
文字起こししたテキストからテロップを作成
文字起こしが無事完了すると、動画内で話している内容が一覧でずらーっと表示されます(この時点ですごい)。そこから、以下の手順でテロップを作成していきます。
「キャプションの作成」をクリック
文字起こしが完了すると、上記画像のようになっているかと思います。このパネル内のCCマーク、「キャプションの作成」をクリックします。
キャプションの設定
キャプションの作成をクリックすると、上記画像のようにポップアップがでてきます。
基本的な設定はデフォルトのままでOKですが、「スタイル」の項目のみ最初に作成したスタイルを選択します。
これで「作成」をクリックすると、レイヤーの一番上に完璧にテロップが完成してしまいます。
テロップを調整する
文字起こしで作成されたテロップは、やはり自動ですのでおかしなところがあると思います。最後に軽く調整してあげましょう。
改行などの調整
文字起こしで作成されたテロップは、上記画像のように改行位置がおかしかったりします。
なので、ここからは目視でテロップをみやすく改行したり調整していきましょう。
ゾーンの調整
文字起こしで作成されたテロップ(キャプション)は、エッセンシャルグラフィックスパネル内に「ゾーン」と呼ばれる設定項目があります。
これは単純に「テロップを表示する領域」なのですが、こちらも調整してあげて、自分の任意の領域でテロップを表示しましょう。
ちなみに、このゾーン自体は値を変更しても1つのテロップにしか反映されないので、エッセンシャルグラフィックスパネル内で
ゾーンの調整→「スタイルの作成」→テロップを全選択して「スタイル」を反映
を行い、全てのテロップに適用することもできます。
まとめ
いかがだったでしょうか。PremiereProの文字起こし機能について紹介しました。なんと便利な時代になりましたこと…。
実際に使ってみると、「文字起こしからのテロップ作成」は超便利なのですが、より視聴者が見やすいようにテロップを調整したり、何かアニメーションをつけたりはやはり手作業になってしまいます。
詳しい解説を動画でもしていますので、興味のある方は是非ご覧ください!