SNS広告運用を社内で内製化するときに陥りがちな3つの落とし穴

みなさんこんにちは、Sokoageの伊藤です。

今日は、「InstagramをはじめとしたSNS広告運用を社内でできるようにしたい」と考えている企業担当者の方が、陥りがちな穴を紹介したいと思います。

内製化支援事業を行っている僕たちが、普段「あ〜それはヤバイ」と感じていることをいくつか挙げますので、SNS広告運用内製化を考えている方は是非チェックしてみてください。

はじめに

まず初めに「SNS広告運用の社内内製化と前提条件について説明します。おそらく、多くの企業は「SNS広告」を運用する場合、外注に頼んで広告用の画像や動画を作ってもらったり、運用自体をお願いしているかと思います。

しかしInstagramやFacebookをはじめとしたSNS広告は、素人がやろうとしても、意外と簡単にできてしまったりします。特に「ただ広告をかける」だけであれば、デジタルの知識が乏しくても容易に行えます

実はこの「SNS広告が思ったより簡単にできてしまう」ところに、落とし穴が潜んでいます。

前述の通り、「SNS広告運用業者」という職業があるくらいですので、当然その道のプロがいます。その道のプロは、「ちゃんと考えてSNS広告運用」を行っているため、「ただ広告をかける」わけではありません

僕たちも大々的にSNS広告運用業務を請け負っているわけではなく、その理由として「SNS広告は思っているより深い」と考えているからです。

「SNS広告にもプロがいる」という前提をご理解いただいたうえで、早速SNS広告運用を社内で内製化するときに陥りがちな3つの落とし穴を紹介していきたいと思います。

①全体の施策を組み立てる役割の欠如

SNS広告と一口に言っても、掲載する媒体からやり方、広告コンテンツの方向性まで多岐に渡っています。そして多くの企業担当者が自社でSNS広告を実施しようとするとき陥るのが、「SNS広告だけをみてしまう」ことです。

SNS広告というのは、ユーザーとの最初の接点になる役割があります。ただこれは木の枝葉の一部です。木も、葉っぱから茎を辿って木の幹、根っこと植物として構成されているように、マーケティングの施策も枝葉の一部より全体像が大切になります。マーケティング全体を木として例えるのであれば…

  • 根っこ・・・売りたい商品、サービス
  • 幹・・・予約サイト、自社サイトなどユーザーがCVを起こすページ
  • 茎・・・広告から導線が敷かれたLPなど
  • 枝葉・・・SNS広告などユーザーが最初に接点をもつもの

ざっくりと言うとこんな感じになります(全てがこの型に当てはまるわけではありません)。

つまり何が言いたいかと言うと、「全体のマーケティング施策の組み立てが無いまま、SNS広告が一番やりやすいからという理由でやってしまっている」というのが一つ目の落とし穴です。

僕たちがよく聞く具体的な話が

  • SNS広告はかけるがLPは無い
  • SNS広告から予約サイトに飛んでも、そのサイト内でユーザーが商品やサービスを探す必要がある
  • SNS広告から飛んだ先のLPに、ボタン(CTA)が一切無い

という感じです。これらはやはり、「全体の施策を組み立てる役割が欠如している」ことが原因で、SNS広告だけ先行してしまう時に起こりがちです。

②基本的なWebの知識が無い

次の落とし穴が、「基本的なWebの知識が無い」ということです。SNS広告はオンライン広告なので、Webの知識と切り離すことは困難です。

ではSNS広告に必要な基本的なWebとは何でしょうか?初心者の方もわかるようにざっくりと挙げていくと

  • Webサイトの基本的な構造
  • コーポレートサイトとLPの違い
  • LP自体の役割
  • SNS広告の仕組み
  • Googleアナリティクスはどんなものか

といった感じです。今挙げたもの個々に精通しているプロがいるくらいですので、掘り下げればもの凄く深い知識になってしまいますが、SNS広告を運用する場合は「ネットで調べてわかることくらいは知っておくべき」です。

これは前述の全体の施策の組み立てにも関わるのですが、何も知らないでSNS広告だけをかけてしまうと、費用と時間の無駄になってしまいます。最低限、上記で挙げた超基本的なWebに関する知識は備えておかないと、「全く成果のない広告」という落とし穴にハマってしまいます。

③「一回の広告」に頼ろうとしている

実は三つ目の落とし穴である「一回の広告」に頼ろうとする担当者が今まで一番多かったです。

例えば、イベントを実施してSNS広告で集客したい、という場合に、なぜかイベントの2週間前に2万円ほどの広告予算でSNS広告を実施しようとします。こういったケースは、多かれ少なかれSNS広告での集客を考えているのではなく、「社内的にやらなければいけない仕事」になってしまっているのが原因です。

大前提として、SNS広告というのはデータドリブンマーケティングです。データドリブンとは、ユーザーに関するデータ等を蓄積していくことなのですが、SNS広告もこの蓄積がとても大切です。

よく聞くABテストもこの一端です。Aの広告が刺さるのか、Bの広告が刺さるのか、ユーザーの反応を集めながら、本番の広告へと移行していくのですが、この時に収集する数値が低すぎると、当然成果に結びつきません。

SNS広告はかければ終わり、ではなく運用したうえでデータを蓄積して、より精度の高い広告を打つ必要があります。

なので、一回の広告というのは実はそんなに意味が無いんですね…。

まとめ

いかがだったでしょうか。企業の担当者の方がSNS広告運用を社内で内製化するときに陥りがちな3つの落とし穴を紹介しました。

最近は自社で完結させたいという流れが結構多く、僕たちも相談を受けているのですが、中でも多いのはやはりSNS広告の内製化です。やはり誰でも触れる分、誰でも出来ると思ってしまうことが多いのですが、何事にもプロがいて、その理由がある、ということをお忘れなく…。

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itotty

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