せっかくWebサイトのリニューアルをしたのに、全然上位表示されない…
毎日ニュースやブログ投稿をしてるのに、その成果がどこにも現れない…
Webでの集客にお悩みのお客様からよく聞く声ですが、厳しいことを言えば、当然そんなことだけで成果が出るはずはありません。
上位表示されている競合他社は、しっかりと対策をして、サイトやメディアの運営を行なっています。どんな業種・業態であれ、みなさんの会社にとって、いわゆる”ライバル”となる企業が存在する以上は、Web上でも同じような争いが起こっています。
今日は、そんな検索順位と戦うWeb担当者のために、『なぜあなたのWebサイトは、検索で上位に表示されないのか?』という視点から、原因解明のヒントとなる内容をお伝えしたいと思います。
原因はたった1つ。
結論から言ってしまうと、原因はたった1つです。
あなたのサイトが上位表示されないのは、『そのページを必要とする人がいない(もしくは少ない)から』です。
Googleの検索エンジンは、入力されたキーワードに対して「このキーワードで検索している人は、こんな答えを求めているんだろうなぁ」と過去のデータから答えを導き出し、その答えに最も近いページから上位表示します。
もちろん、その中でもさらに他の様々な要素で表示順位は決まるわけですが、そもそも”その答え”に近いページを持っていなければ、順位争いにも入れないわけです。
逆に言うと、あなたが毎日書いているブログやニュースは、誰かが必要としている情報でしょうか?
大抵の場合、ブログやニュースというのは、書く側が伝えたいことだけを綴ったものです。取引先に読んでもらうニュース…、仲良くしている関連業者さんに読んでもらうブログ…もちろん意味がないとは言いませんが、求めている成果はそこではないはずです。
まずは、検索しているユーザーのことを考えて、そのユーザーが必要とするコンテンツを作っていく必要があります。
どうやってコンテンツを作るのか。
それでは、その”ユーザーに必要とされるコンテンツ”はどのように作れば良いのか。
結局、このコンテンツ制作が難しいのですが、考え方だけでも把握しておくと、ページのリニューアル1つとってもSEOに強い考え方が持てるはずです。
まずは、自分たちが何のプロフェッショナルなのか考える。
SEOの考え方の大切な指標の1つとして、「専門性」というのがあります。
端的に言うと、その分野の知見を持っている専門家が発信している情報が強い。ということです。
考えてみれば当たり前のことですよね?
例えば、ダイエットや筋トレについて調べた時、ジムのトレーナーさんやアスリートが経験談を元に発信しているコンテンツの方が信憑性がありますよね。
当然、そういったコンテンツは、どこの誰が発信しているかわからないものに比べてSEO的に強いです。(同じレベルの内容だった場合)
なので、まずは自分たちがなんのプロフェッショナルなのか、自分たちが発信するからこそ専門性が高くて意味があるコンテンツ。これを探すことから初めてください。
食品メーカーなら食材のこと、美容品メーカーなら美容のこと、工務店なら家づくりのこと、弁護士なら法律のこと…などなど、必ず自社に専門性の高いコンテンツが眠っているはずです。
そのコンテンツをリーチしたい人を考える。
自社にある専門性の高いコンテンツがわかったら、そのコンテンツを誰に届けたいか考えます。
大抵の場合は、みなさんの会社が狙うターゲットと一致するはずですが、検索して初めて会社と接点を持つことになるわけですから、こういったコンテンツのターゲットとしてはもっともっと潜在的なユーザーです。
そして、そのユーザーがあなたの作ったコンテンツと接点を持った時に、どのようなことを考えているか。ここをしっかり考えていきます。
ここでようやく「キーワード」が出てくるわけですが、キーワードの考え方と対策については、また別の記事でご紹介します。今回は、あくまでも”上位表示されない理由”について解説していきますね。
ここで考えたいのは、どんな人がどんなキーワードで検索してコンテンツと接点を持ってくれるか。何を知りたくて検索したのか。このあたりです。
そのユーザーが知りたい答えを明示する。
自分たちがどんなコンテンツを持っているか。そして、それをどんな人が必要としているか。ここまで考えれたら、次は実際にコンテンツでその”答え”を出していきます。
検索キーワードに対して、自分たちなりの答えをコンテンツ内で明確にしていく作業です。
ここまでくると非常に難しい作業になり、どこまでいっても仮説の域を超えません。こういうキーワードで検索している人は、きっとこういう答えを求めているんだろう。と何度もシミュレーションして、自分なりに精度の高い答えを出します。
「自社に眠っているコンテンツの洗い出し」→「ターゲットの決定」→「その答え」
これら大枠の構成が整理出来たら、その中からキーワードを選定しコンテンツ作りに入っていきます。
コンテンツとは
ここまで、何度か”コンテンツ”という言葉を使ってきましたが、ここでいうコンテンツとはWebサイト内に作れるもののこと全般を指しています。
主には、テキストを対象としているので記事コンテンツが多いですが、例えばコーポレートサイト内の特定のページを編集して、それを担うような場合もあります。
ですが、こういったSEOに強い記事コンテンツは、なかなかコーポレートサイトないに置くことが出来ないので、別途オウンドメディアを用意して発信していくことが多いです。
自社のコンテンツをより正確に、より魅力的に伝えるために、テキストだけでなく例えば動画やダウンロード資料にすることもあります。
これら全部を含んで”コンテンツ”と呼んでいますが、ここでは記事コンテンツであると認識して頂いて問題ありません。
細かなテクニックを気にする必要はない。
コンテンツの作り方はなんとなくわかったけど、Googleのこととか、Webのルールとかわからないから成果出ないんじゃ…と思っている方もいるかもしれません。
こういってしまうと語弊があるかもしれませんが、上記の項目とその構成がしっかり出来ていれば、細かいテクニックを気にすることはありません。
それに頼っているとアップデートで痛い目をみます
確かに、検索エンジンのアルゴリズムを正しく理解した攻略法というものは存在します。
ですが、この攻略法はどこまで行っても“その時に合った攻略法”です。
時代を遡れば、ページ上部に対策キーワードを並べれば強い…、ページ数が多ければ強い…、被リンクが多ければ多い方が強い…。みたいな時代がありました。
ですが、今となってはどれもその効果は少なく、その内容によってはGoogleからペナルティを受けてしまうようなものもあります。
知っていて損はないものですが、これに頼っていると、アルゴリズムのアップデートで攻略法が使えなくなった時に痛い目をみます。
本質的な部分を守れば必ず評価される
こういった小手先のテクニックのような攻略法を学ぶくらいなら、どんなコンテンツを発信するか考える時間に当てた方が何倍も有意義です。
Googleは何よりもユーザーファーストを重視し、検索ユーザーに対して悪意なく、価値のあるコンテンツを提供したいと考えています。これはどんなアップデートがあっても変わってない本質的な考え方です。
ぼくらもGoogleのアルゴリズムを1から10まで全て理解しているとは言えませんが、この本質を理解して、他にない自社だけの専門性の高いコンテンツを発信し続けることで、しっかりと数字的な効果を出してきました。
アルゴリズムのアップデートでも、それほど苦しんだ経験はありません。
他にはない、専門性の高い自社オリジナルコンテンツを制作して、ユーザーに価値ある情報を発信することで必ず成果は現れます。
最後に
検索で上位表示されない理由を考えてきました。
ちょっと抽象的な表現も含んでしまいましたが、ただただサイトリニューアルをしたり、ブログやニュース投稿を続けるだけでは、SEO的な効果がないということがわかって頂けたかと思います。
どれだけデザインが綺麗になっても、そのサイトにユーザーが求める情報がなければ、SEO的な効果は期待できません。
今回ご紹介したのは、そのSEO攻略の第一歩となる考え方です。
ここから、コンテンツの制作方法や、メディア内での導線設計など、まだまだ成果まではステップがありますが、基本的な考え方になる部分なので押さえておいて損はないと思います!
ぜひ、みなさんも自社サイトへの集客を始めてみてください。