PremiereProで映像をズーム処理をしたいときの方法【キーフレームも併せて紹介】

みなさんこんにちは、伊藤です。

PremiereProを使い始めた方で、映像を「ズーム」「ズームアウト」する方法にお悩みの方へむけて、本記事でサクッとPremiereProのズーム処理の方法を紹介したいと思います。

単純な「ズーム」処理

まず初めに、映像素材の「ズーム」と「ズームアウト」つまり拡大と縮小を行う場合は上記画像のように、タイムラインに並べた処理したい素材を選択し、左上の「エフェクトコントロール」内の「スケール」を調整します。

この値を大きくすれば拡大、つまりズーム効果、小さくすれば縮小、つまりズームアウトの効果が適用されます。

素材自体にズームするだけであればこの値を変更するのみです。次に「ズームアウト」や「ズームイン」のアニメーションを適用する場合を紹介します。

「ズームイン」「ズームアウト」のアニメーション

映像作品の基本というかよくある表現として、被写体に寄っていく「ズームイン」や被写体から引いていく「ズームアウト」があります。

これをPremiereProのエフェクトコントロールで再現していくと、以下のようになります。

キーフレームを追加する

PremiereProには「キーフレーム」という機能があり、任意の値から任意の値まで、動画の時系列に沿って変わっていくように設定できます。

例えば、動画の0:00時に「スケールが50」を、0:10時に「スケールが100」という感じで、始点と終点を設定できます。

これは先ほどと同じく「エフェクトコントロール」内の「スケール」左にあるストップウォッチをクリックすると、右側のタイムライン上に「キーフレーム」という菱形のアイコンが表示されます。

一つ目のキーフレームが打たれたのち、動画内のズームインを完了させたいところまでバーを移動させ、スケールの値を変更すると終点であるキーフレームが自動で打たれます

これで、「ズームイン」のアニメーションは完了です。同様に、「位置」のキーフレームも動画の位置を変更できるので、スケールと併せて使うことで移動しながらズームイン…という効果も作成可能です。

より滑らかにする

上記の方法でキーフレームを打ってアニメーションをつけても、機械的なズームインにしかなっていません。

より自然な動きにするには、打ったキーフレームを選択→右クリック→始点に「イーズアウト」、終点に「イーズイン」を適用してみてください。

これで滑らかなズームイン、ズームアウト処理がPremierePro上でできたと思います。

「ズーム」で気をつけたいこと

とても簡単にできる「ズーム」処理ですが、気をつけたいことがあります。

例えば、シーケンスの解像度設定が「FHD(1920×1080)」の状態で動画素材自体も同じ「FHD」の場合、ズームアウトしちゃうとシーケンスサイズより小さくなってしまうためNGです。

逆にズームアウトすると、むりくり拡大していることになるので、画質が若干荒くなってしまいます。

解決方法としては、動画素材自体を1段上の解像度、「4K」で撮影していれば多少のズームには耐えてくれますしズームアウトしても見切れません

YouTubeはじめよく見る「ズーム」処理ですが、PremiereProだと簡単にできるので、是非やってみてください。

 

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itotty

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