一部の記録撮影を除き、企画ものの映像制作には色々な資料が必要です。キャストやスタッフと共有する内容から、映像のクオリティを左右するものまで。
この記事では、WebムービーやSNS広告動画を制作するとき、どういった資料を準備しているのか紹介していきます!
はじめに
まず、撮影までに準備する資料として、いつからいつまでに準備するものかを明確にします。
今回は、企画が決まって、撮影当日までに準備するものにフォーカスを当てて紹介したいと思います。
絵コンテ
まずは映像の骨格となる絵コンテです
誰に必要?
絵コンテはクライアント、全スタッフ、全キャストにどういった映像を撮影するのか明確に伝えるために必須のものとなります。細かくカット割りした絵コンテを制作する人もいれば、ざくっとシーンごとにしか絵コンテを書かない人もいます。
ハリウッドなんかでは、アニメーションレベルの細かい絵コンテを制作していたりしますよね。
どういう内容?
おおまかに言うと
- 撮影するカット
- 全体の流れ
- セリフ
などが書かれているものが理想です。画だけではなく、コメントなども記入できるものにしておけば、カットの詳細を書いたり、夕景なのか夜景なのかを書いたりできます。
また、文字コンテというものもあります。「撮影を始める前に絵コンテを作らない」主義の方もいらっしゃるので、映像の全体の流れだけ理解できればいいという場合ですね。
どっちが良いとかは無いので、スタッフとの意思疎通の度合いなどで決めていくといいです。
撮影当日必要?
もちろん当日必要です。ただ、ビデオグラファーなど一人でディレクション〜撮影までやる人にとっては、紙の資料は割と邪魔になったりします。頭に絵コンテを叩き込んでればいいのですが、やっぱり「撮り逃した!」なんてことのないように、なるべく現場でチェックするくせはつけたほうがよいです。
ちなみに僕も絵心が無い部類なので、絵コンテは画像データなどを元に描いてます。絵コンテの作り方のお話はまた機会があれば…。
スケジュール
続いてスケジュールです。撮影当日は時間内に撮り終えることが理想なので、余裕をもったスケジュールを組みましょう。
誰に必要?
こちらも全スタッフ、全キャストに必要ですね。1日同じ場所で撮影のWebムービーなんかはいらなかったりしますが、場所を移動する必要がある撮影には必須です。
どういう内容?
内容なのですが、ただ時間と場所を書いていればいいというものではありません。理想を言えば、その場所で何を撮るのか?準備する物はなにか?まで詳細に書いておいた方が、資料が少なくて済みます。
また、スケジュールの一番見えるところに、「何日の何時から、どこに集合して撮影開始か」わかるように書いておくと、キャストやスタッフにはありがたいです。
撮影当日必要?
もちろん必要なのですが、ビデオグラファーなどディレクションと撮影を兼任する人はいちいちスケジュールを確認している暇はありません…。頭にそのまま叩き込んでおくか、ざっくり何時までにこれこれの撮影を終わらす、と頭に刻んでおきます。一番良いのはスケジュール管理をしてくれるスタッフがいることですね!
香盤表
香盤表とは、撮影カットが碁盤のように書かれている表です。ドラマの撮影現場とかだと、スタッフルームの壁に貼られてたりします。
誰に必要?
これは主にディレクターや撮影担当の人が確認するものです。ただ現場現場で状況は違います。僕の場合は、撮影日が複数に渡る場合漏れが無いかスタッフの人に現場でチェックしてもらっています。
どういう内容?
単純に、カット割りされたシーンナンバーが記載されているだけの表です。そこまでシーン数が多くない場合は、撮影内容に関する一言コメントなんかも入れておくといいですね。
撮影当日必要?
これは必須かと言われれば、特に必要ありません。誰かがチェックしてくれるならいいのですが、絵コンテで十分なので、長い期間の撮影などで、スタッフがそこそこいる際には用意しておくのが吉です。
まとめ
絵コンテ、スケジュール、香盤表、この辺りが撮影当日までに必要なものとなります。少ないスタッフで回していく必要がある場合には、なるべく資料もシンプルで、わかりやすい方が混乱しないですね!