みなさん、こんにちは。Sokoageの宮澤です。
LPってよく聞くと思うんですけど、実際に制作して活用した経験はありますか?
自社サイトを完成させて、いざ集客!!
そこから、販売!お問い合わせ!と考えてマーケティング活動を進めていても、なかなか成果が出ずに「LPとかが必要なのかな…」と考えている人は多いと思います。
しかし一方で、「LPってなんで必要なの…?」「自社サイトじゃダメなの…?」と疑問に思う方も少なくありません。
そこで今日は、Webマーケティングには必ずと言って良いほど必要とされるLPについて、Webサイト(本サイト)とLPの違いをご紹介したいと思います。
この記事の目次
そもそもLPとは
具体的にLPの必要性に入る前に、『LP』について基本的な情報などを確認しておきましょう。
一言でLPと言っても、実は使うシーンによって違う意味合いになってきます。
一般的な意味合いとして広義のLP
まず初めにご紹介するのは、広くWebの世界で使われる「LP」です。
LPは、Landing Page(ランディングページ)の略で、和訳したそのまま「着地ページ」を意味します。
これは、検索や広告、SNSなど外部メディアから”自社サイトに初めてユーザーが訪れたページ”のことで、広い意味でLPが使われる場合はこれを指します。
例えば、ブランドキーワード(社名やサービス名)で検索して、そのユーザーが自社サイトのTOPページに辿り着き、そのまま他のページを数ページ見て帰っていったとします。
この場合はTOPページがランディング(着地)ページになります。
ブログやメディアを運営している場合は、SEO的にTOPページよりも下層ページの方が上位表示されやすいので、検索からそういったページに流入してきた場合は該当の下層ページがランディングページとなります。
Googleアナリティクスで「ランディングページ」という言葉を見た。という人も少なくないと思いますが、あれはまさにこのことを指しています。
マーケティング的な意味合いとして狭義のLP
もう1つは、Webマーケティングの一環として使われる「LP」です。
これは、お問い合わせや資料請求、商品購入などのアクション(CV)を起こしてもらうという目的に特化して作られるページのことで、Webマーケティングでは非常に重要な役割を持つページです。
詳しくは後述しますが、サービスや商品の特徴や魅力をわかりやすく1ページにまとめることで、1つでも多くのCVを獲得することが最大の目的になります。
広告などを展開してそのリンク先として設定されることが多く、前者のLPが「ユーザーが着地するページ」だとすると、こちらは「ユーザーを着地させるページ」というイメージになります。
この記事ではこちらの狭義のLPについて、Webサイトとの違いをご紹介していきます。
LPとWebサイトの概要
LPという言葉が指す意味と、その内容をご紹介したところで、そのLPとはどのようなものを指すのか。
Webサイトの復習も兼ねて、その中身を解説していきます。
LPとは
まずは今回の主役である、LPについてです。
前述の通りですが、LPは一言で言えば「ユーザーからのアクション(CV)を獲得することに特化した1ページ」です。
そのため、随所にアクションを促すボタン(CTA)等を配置し、極力外部への離脱を避けるためリンクを不必要に設置しないで、そのページ内でアクションが完結出来るような構成で制作します。
なので、通常のWebページに比べて縦に長くなる傾向があり、LPの最下部等にはアクションを促すためのお問い合わせフォーム等を設置するのが一般的です。
この最下部のフォームに途中で離脱させることなく、いかにユーザーを辿り着かせるかがデザイン・構成の最大のキモになります。
なお、LPは1つのサービス・商品であっても、ターゲットごとに複数枚用意することも珍しくありません。むしろ、複数枚ターゲットごとのLPを用意することで、PDCAを効率的に回して成果につなげていきます。
Webサイトとは
それに対し、Webサイト(本サイト)はどうでしょう。
ここでいうWebサイトとは、商品であれば「商品サイト」。会社であれば「コーポレートサイト」。1つのサービスやブランドであれば「サービス/ブランドサイト」を指します。
Webサイトには、企業情報やコンセプト、実績やニュース・イベント情報、その他取り扱い商品・サービスなど幅広く情報を保有しています。
逆に言うと、ユーザーはその中から自分に必要な情報を見つけ出して、自分なりに取得する必要があります。
そうして情報を取得したうえで、ユーザー自らお問い合わせフォームなどを探しアクションを起こす必要があるのです。
では、どう違うのか?
なんとなく、LPとWebサイトの違いはご理解頂けたかなと思います。
それでは具体的に、WebサイトとLPではどう違うのか明確にしていきます。
ターゲットの違い
前項でも触れましたが、LPはターゲットを明確にしたうえで作られます。
1つのサービス・商品であっても、ターゲットは意外と幅広いもので、「メインは若年層向け商品だけど、ご年配の方もこういう使い方が出来る」という話はよく聞きます。
そのサービス・商品としてターゲットが定まっていない。というのは一旦置いておいて、こういう幅広いターゲットがある時に、それぞれのターゲットに向けて最適なコンテンツを配置しながらLPは作られます。
逆にWebサイトには、その若年層に対する情報はもちろん、商品としてのターゲットに含まれるご年配の方向けコンテンツも用意しているはずです。
そういう意味で、LPのターゲットは限定的なもので、Webサイトのターゲットは幅広い。というのが1つ目の違いです。
ユーザー導線の違い
続いては、ユーザー導線の違いです。
一般的なWebサイトはSEO的にも回遊率を高めるために、各ページへの導線(リンク)を適宜貼っていき、ユーザーの購買意欲を高めたうえでお問い合わせ・購入というCVに繋げるものです。
一方でLPは、訪問したユーザーをいかに他ページへ遷移させずにアクションに繋げるか。というのを重点的に考えて作られるので、ユーザーの導線が全く異なります。
情報量・デザインの違い
LPは、ターゲットのCVを獲得するために必要な情報を配置して作られます。
逆に言うと、例えば会社情報やスタッフ紹介など、そのLPで必要としない情報は掲載しません。これはターゲットとしている訪問ユーザーの離脱を防ぐためのもので、以下に最下部のフォームまで辿り着かせるか。という観点で重要なことです。
その為、Webサイトよりは当然情報量が少なくなります。
また、デザインもターゲットに合わせたものにするため、必ずしもWebサイトと一致していない場合があります。
ただし、あまりにもデザインが乖離していると、それはそれで別の問題なのでこのバランスはデザイナーと相談しながら決めていくものです。「LPで商品を知って、Webサイト見に言ってみたら全然違う感じだった…」というのは、あまり良い結果ではないですからね…。
目的の違い
前述の通り、LPはいかにCVを獲得するか。が最大の目的であり、それのために作られるページです。
一方、Webサイトは保有する情報を多く並べ、訪問したユーザーが自分に必要な情報取得していくもので、その目的は様々です。
その会社の事業内容を知りたい人、代表者やスタッフを知りたい人、過去の実績を知りたい人…などなど、それぞれの目的に対応して情報を掲載する必要があります。
WebサイトでのCVを考えると、そういった様々な目的を持ったユーザーの中にサービスや商品に興味がある人がいて、詳細ページを用意していれば、そこで初めてCVが獲得出来ます。
感覚で言うと、Webサイトは「スーパーマーケット」で、LPは「コンシェルジュ付きの専門店」のような違いがあります。
姿勢の違い
最後のご紹介する項目は、上手い言葉が見つからなかったので「姿勢」としたのですが、WebサイトとLPでは言い回しや表現に違いがあります。
LPではCVを獲得するために、例えば商品の特徴を強調して、ユーザーに強く興味を持ってもらえるように掲載します。例えば「導入後●●%売り上げがアップ!」などの表現を使って、興味喚起していきます。
Webサイトでは、同じものを表現するにしても、その会社・ブランドのトーンに合わせて別の言い回しで掲載する場合があります。
これはWebサイトに掲載する情報には、信ぴょう性やブランドイメージが大切。と考える企業が多いからで、あまりに一方的な広告っぽいアナウンスは毛嫌いされる可能性が高いという認識が広まっていることを意味しています。
最後に
ざっと、WebサイトとLPの違いについてご紹介してきました。
他にも細かい違いはあると思いますが、大きくLPとWebサイトで違う点はこれくらいかなと思っています。
LPは作っただけでは何も始まりません、Web広告でそのLPを活用して売り上げ拡大に繋げていきましょう!
この売り上げ拡大などに、なぜLPが必要なのか…。については、また別の記事でご紹介しようと思っていますので、そちらも公開されたらぜひご一読ください。
いずれにしても、Webマーケティングを行う上でLPは必要不可欠です。文中で触れたような「ターゲットごとの複数枚のLP」というのは、初めてLPを作る方にとってはハードルが高いかもしれませんが、まずは1つメインとなるターゲットに向けたLPを作ってみてはいかがでしょうか?