【初めてのデザイン外注】Vol.2_どこに依頼するのか…依頼先を決めよう!

こんにちは、Sokoageの宮澤です。

「初めてデザインを外注する」という方向けに、”デザインを外注する流れ”をいくつかステップに分けてご紹介する【初めてのデザイン外注】シリーズの第2弾として、今回はデザイン外注をどこにお願いするのか。という観点でご紹介していきます。

前回の記事で、デザイン制作で最初にしなければいけない「作るものを決める」というところまでをご紹介してきました。

前回の記事をまだご覧になっていない方は、こちらからぜひご一読ください。

【初めてのデザイン外注】Vol.1_まずは、何を作るのか具体化しよう!

2023年6月23日

作りたいものが決まったら、次のステップとして誰に作ってもらうかを決めなければいけません。つまり、デザイン制作をどこに依頼するかという事です。

今日はこの「デザインをどこに依頼するのか」というのを、検討するポイントと一緒にご紹介させて頂きます。

どんな選択肢があるのか。

まずは、ざっくりデザイン制作を依頼する先として、どんな選択肢があるのかを見てみます。

それぞれの特徴と合わせてご紹介したいと思いますので、みなさんのお付き合いのある会社さんがどこに当たるのかと照らし合わせて見てみてください。

  1. デザイン会社
  2. 広告代理店
  3. 印刷会社
  4. コンサルティング会社
  5. フリーランス

大きく分けると、デザイン制作の依頼先として考えられるのは上記の5つです。

細かく言うと、これ以外の会社さんでもデザイン制作を請け負っているケースもありますが、あまり多くはないケースだと思いますので、今回はこちらの5つの選択肢をご紹介します。

1.デザイン会社

  • クオリティ:◎
  • 予算:○
  • 検討の幅:◎
  • スケジュール:△(案件と状況による)

まず、デザインを依頼すると聞いて誰もが思いつくのがデザイン会社だと思います。

デザイン会社というだけあって、デザインのクオリティは当然高く、制作物単体であれば予算もある程度ご相談して依頼することが可能です。

作りたいものが決まって、そのイメージやターゲットを伝えることで、しっかりとしたクオリティのデザインを上げてくれます。

また、デザイン会社には複数名のデザイナーが在籍していることが多く、作れるデザイントーンの幅も広いので、しっかり比較して納得いくものを作ることが可能です。

スケジュールを「△」にしたのは、案件によっては考える時間や作業時間も含めて、デザイナーの時間が膨大に必要になるため少し時間が掛かってしまうケースもあるからです。

2.広告代理店

  • クオリティ:◎
  • 予算:×(費用対効果は見込める)
  • 検討の幅:△
  • スケジュール:○

デザイン会社の次に、デザイン制作と聞いて頭に浮かぶのが「広告代理店」なんじゃないかなと思います。

広告代理店は、単にデザイン制作をしているわけではなくて、1つの案件に対して広告展開を全体的に作り上げてくれる会社です。

この広告展開の中に、当然デザインが含まれるのでデザイン制作の依頼が可能です。ただし、広告代理店のメインのお仕事は、あくまで広告展開の全体を企画・指揮することなので、単純にチラシ1枚のデザインとかだけでは請け負ってもらえないです。

なので、広告展開と合わせてのお仕事の依頼になるので、予算はかなり必要になります。

その代わり、デザイン制作においても、全体のスケジュールと合わせて管理してくれるのでスムーズに進行しますし、クオリティも高いものが期待できます。

3.印刷会社

  • クオリティ:△(担当のデザイナーによる)
  • 予算:◎
  • 検討の幅:×
  • スケジュール:○

次にご紹介するのは、出来上がったデザインを印刷してくれる印刷会社さんです。

あまり印刷会社さんがデザインを作るということに馴染みのない方もいるかもしれませんが、今では多くの印刷会社さんが印刷だけでなくデザイン制作まで請け負っています。

デザインの最終アウトプットである印刷に精通した会社さんがデザインを作るので、アウトプットの部分も含めてお話し出来るのは非常に大きなメリットで、予算やスケジュールも印刷と一緒に依頼することで、多少融通を利かせてくれるケースもあります。

ただし、デザイン会社や広告代理店と違って、あくまでメインは”印刷”です。担当のデザイナーさんによってクオリティにバラつきがある事もあります。

予算やスケジュール優先であれば良いのですが、同じ理由で、デザインパターンの幅も狭くなりがちなので、事前に得意なトーンや制作実績を確認してから依頼するようにしましょう。

4.コンサルティング会社

  • クオリティ:○
  • 予算:△
  • 検討の幅:○
  • スケジュール:○

次にご紹介するのは、コンサルティング会社です。

立ち位置としては、前述の広告代理店と似ていますが、コンサルティング会社の中でも「集客コンサル」「ブランディングコンサル」「広報コンサル」など、いわゆる外向けのデザインに関わるコンサルを担当している場合の会社さんです。

これらの領域をコンサルしている会社さんは、そのコンサルの中で必要なデザイン制作も担当してくれることが多いです。

とは言っても、コンサル会社さんがデザイナーを雇っているケースは少なく、そのコンサル会社さんと付き合いのあるデザイン会社さんやデザイナーにデザインを作ってもらうことがほとんどです。

前述までの選択肢とは違って、コンサル会社さんは「成果」の面に重きを置いてデザインを見てくれるので、お付き合いのあるコンサル会社さんがいれば一度ご相談してみても良いかもしれません。

5.フリーランス

  • クオリティ:?(まばら)
  • 予算:◎
  • 検討の幅:×
  • スケジュール:○

最後にご紹介するのは、フリーランスのデザイナーさんに直接デザイン制作を依頼することです。

ここ数年で一気に知名度の上がった「フリーランス」ですが、ご承知の通りクオリティはバラバラです。一発で気に入るデザインを作ってくれる人もいれば、何度修正しても納得いくクオリティのものにならない人もいます。

こればっかりは見定めるしか方法はありません。過去の実績などを見て依頼するデザイナーさんを決めましょう。

決して「値切れる」とか「安く作れる」という意味ではありませんが、まだ実績のないデザイナーさんなんかの場合には、ある程度予算やスケジュールに融通を利かせて作ってくれる場合もありますので、その点で「◎」にしています。

検討する軸

おおよそ依頼先の選択肢とその特徴がわかったら、その上でいくつかの軸をもとに最終検討しましょう。

今回のデザイン制作でどこに重きを置くのか、この軸で各依頼先を見ることで判断しやすくなります。

  1. 実績で検討する。
  2. 予算で検討する。
  3. 業務領域で検討する。
  4. 所在地で検討する。

他にも検討する軸はいくつもありますが、オススメしたい検討軸はこの4つです。

以下にそれぞれの内容をご紹介するので、どこに重きを置きたいか。少し考えながら見て頂く事で、どこに依頼すれば良いか決めやすくなると思います。

1.実績で検討する。

まずは、その依頼先の実績です。

実績はとても重要で、これまでどんな会社のどんなものを作ってきたかを見ることで、その会社の得意な領域などがわかってきます。

実績を見る時に大事なのは「単にどんなデザインを作ってきたのか」ではなく、どんなデザイントーンが得意なのか。どんな業界のデザインが得意なのか。という点です。

デザイン会社と言えど、少なからず得意なデザイン領域や得意な業界があります。ここに合致しないまま依頼をしてしまうと、思ったものが作れない可能性があるので気をつけましょう。

2.予算で検討する。

実績の次に大事なのは予算です。

いくら良いデザインが出来たからと言っても、予算をオーバーしてしまっては元も子もありません。

大抵の場合は、見積りをお願いするのは無料ですので、作りたいものを伝えて見積りを作ってもらいましょう。

その上で、予算の許す限りで納得がいくデザインを作ってくれそうな人に依頼するのが良いです。

3.業務領域で検討する。

実績と予算でほぼほぼ決められると思いますが、それでも悩んでいる場合に検討する軸として「業務領域」があります。

これは、その会社さんがデザイン制作だけでなく、どの領域の事業を展開しているか。ということです。

例えば、前述で挙げた「印刷会社さん」なんかだと、デザイン制作だけでなく印刷までワンストップで依頼が出来るという代表例です。

こういった場合、印刷まで一緒にお願いする事でスケジュールや予算、世界観の作り込みまで含めてお話しすることが出来るので、やりやすく感じるはずです。

他には、うちのようにデザイン制作と一緒にWeb制作や動画制作を担っている会社もあります。

この場合、一度チラシのようなデザインをお願いして世界観を共有することで、今後Webサイトや動画制作をする際に、世界観を統一して作ってくれるので相乗効果が生まれたりします。当然一緒にWebデザインや動画制作を依頼することで、予算やスケジュールにも融通を利かせてくれます。

このようにデザイン制作の依頼先が、他にどういった事業を展開しているかを確認することで、そこから発展したメリットを受けられる事もあります。

4.所在地で検討する。

最後は補足的な意味合いが大きいですが、所在地で検討するということです。

制作を依頼する会社さんが近いに越したことはないはずです。

というのも、たとえチラシ1枚の制作であっても、近くだと対面ですぐ打ち合わせ出来たり、仕上がったものを一緒に確認したり、チラシに載せる商品なんかを実際に体感したり…と共有できるものが増えるからです。

緊急時なんかにも、近ければ様々なメリットがあるはずです。

ただし、この所在地が依頼先を選ぶ重要な要素でないことは確かです。あくまで補足的に1つの軸としてのご紹介です。

最後に

今日は「初めてデザインを外注する」という方向けに、”デザイン制作の依頼先の決め方”について、それぞれの特徴を交えてご紹介してきました。

次回の第3弾では、実際に依頼先が決まって「いざ初回打ち合わせの際にイメージをうまく伝える方法」をご紹介するしています。

ぜひこちらからご覧くださいませ。↓↓

【初めてのデザイン外注】Vol.3_作りたいデザインのイメージを伝えよう!

2023年8月10日

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PROFILEわたしが書きました

みやざわ

『Sokoage Magazine』の管理人です。
Sokoageの代表として、デザイン/マーケティングの仕事をしています。 尊敬する人物は、ジャッキー・チェンとプロゲーマーのウメハラさん。K-POPと中華料理が大好きで、ゲーム・漫画・映画を嗜みます。北海道帯広生まれ。