こんにちは、Sokoageの宮澤です。
「初めてデザインを外注する」という方向けに、”デザインを外注する流れ”をいくつかステップに分けてご紹介する【初めてのデザイン外注】シリーズの第5弾として、今回はデザインが完成してから、実際の仕上げや納品データについて詳しくご紹介していきます。
前回の記事で、デザイン制作の具体的な「デザインの制作フロー」というところまでをご紹介してきました。
前回までの記事をまだご覧になっていない方は、こちらからぜひご一読ください。
当然の事ながらデータ上でデザインが完成したからと言って、デザイン制作の全てが完了した訳ではありません。そこから必要な状態に仕上げてユーザーに届けられる様な形に仕上げて完成となるので、今回はそこに焦点を当てていきます。
納品の種類と形態
デザイン制作にはいくつかの納品のパターンがあります。
デザインの種類にもよって多岐に渡るのですが、ここではその代表的な例を以下3つに分けてご紹介します。
- 紙デザインの納品形態
- Webデザインの納品形態
- 画像データデザインの納品形態
紙デザインの納品形態
チラシや名刺、会社案内のパンフレットなどの場合、印刷が仕上がった段階で完成となります。この場合の納品はデザイン会社さんとの契約にもよりますが大きく分けると以下のふた通りの方法があります。
印刷までをお願いして完成品として納品してもらう場合
これは読んで字の如くデザイン会社さんに印刷までお願いするパターンの事です。この場合印刷会社や紙質の選定まで依頼出来ているのである程度の印刷費の予算感や納期感、紙質のすり合わせが必要になって来ます。
ただ、それらをデザインのやりとりの流れのままで同じ担当者に伝えるだけで印刷まで進むので比較的スムーズに納品まで進める事が出来るでしょう。
データで納品してもらう場合
こちらは前述と少し違っていて、デザイン会社さんからデザインのデータだけを納品してもらうと言うことになります。なのでそのデータを自分達で印刷会社に渡して印刷を進めて行く必要があります。
お付き合いのある印刷会社さんがいらっしゃる場合は、こちらのパターンにする事も多いです。印刷の段取りを全て自分達で行うので前述の納品方法に比べて余計な費用がかからずスケジュールも印刷会社さんと調整するだけで比較的柔軟に対応が出来るはずです。
Webデザインの納品形態
Webデザインの場合はデザインが決定した後に、コーディングと言う作業が必要にます。
このコーディングと言う作業が終わって、ようやくブラウザで閲覧が出来る状態になるのでWebデザインの場合はコーディングが完了して、公開状態になった段階で完成となります。この場合も大きく分けてふた通りの納品方法があります。
コーディングまで依頼してサーバーにアップしてもらう場合
Webの場合は大半はこのパターンになると思いますがデザインを決定してそのままその会社さんでコーディングしてもらいます。
もちろん事前にサーバーの情報やCMSの情報を共有しておく必要がありますが、デザインを進めてた時と同じようなやりとりでコーディングまで進める事が出来ますし、デザインの挙動や裏側の構成まで考えてデザインしている事が多いのでこちらの方が公開までがスムーズです。
データ納品してもらう場合
Webの場合でも、データだけ納品してもらうと言う事が稀にあります。
これは、専属の管理会社さんがいて、コーディングはその会社さんが行う様になっている場合や、自社にエンジニアがいる場合です。他にも、セキュリティー上の理由で外部からのサーバーへのアクセスが禁止されている様な場合は他の会社がサーバーに入ってコーディングする事が出来ないのでデータ納品になる事があります。
ただ、コーディングは印刷と違って会社によってちょっとしたルールの違いや考え方の違いがあるのでこちらのパターンだとスムーズに進まない事もあります。とは言え仕方ない場合も多いいのでこのデータで納品すると言うパターンは存在し続けています。
バナーやサムネイル等画像データデザインの納品形態
最後にこちらは広告用バナービジュアルやYouTubeのサムネイルなど最終のアウトプットが画像と言う場合のデザインについてです。
これも大きく分けて2つの方法があります。
データ納品してもらう場合
これは紙媒体の時とほとんど同じですがデザインのデータだけを納品してもらうと言うパターンです。
納品されたバナーやサムネイルを使用する箇所にこちらで設定して使用します。バナー等のデザインの場合はこのパターンが最も多いと思います。
バナーやサムネイルをアップロードして設定までしてもらう場合
一方で、デザインを作ってもらってそのままバナーやサムネイルを設定してもらう所までお願いする場合もあります。
自分で設定する手間が省けて便利な様にも思えますが、アカウントのログイン情報や、特に広告のアカウントではセキュリティ的にログイン情報を渡せない場合が多いと思いますのでこのパターンは少ないのかなと思います。
圧倒的に多いのは前述のデータ納品になると思います。
納品についての注意点
納品の方法はここまででご紹介した通り、デザインの幅やデザイン会社さんとの契約によって様々です。
みなさんの今回のデザイン制作がどの納品パターンに当たるかは、今回作っているデザインの内容と照らし合わせてご確認下さい。
ここからは、デザインの納品とその後の注意点についていくつか触れておきたいと思います。
納品後の修正等は追加費用が発生する
前述まででご紹介した様なそれぞれの納品パターンで納品が完了したデザインに関しては、基本的には納品が終わった時点でお仕事としては一旦締めくくりです。
それ以降で修正の要望を出す様な場合は、基本的には新しいお仕事として別途費用が必要になります。
もちろん、デザイン制作側のミス等で修正をする必要がある場合はこの限りではありませんが、例えばちょっと色を変えたいとか文字を修正したいとかと言う修正の要望は、別途費用になる場合が多いです。
特別な理由がない限り納品データを編集しない
デザインの納品データは、イラストレーターやフォトショップ、XD等で作られている事がほとんどです。
こう言ったクリエイティブ系の制作ソフトで作られたデータを不用意に編集してしまうと、思わぬトラブルに繋がってしまいます。
例えば入稿用のデータを触ってしまい印刷が上手くいかなかったりとか元に戻せなくなってしまったり等取り返しの付かなくなってしまう可能性もあるので、特別な理由がない限りは納品データは編集しない様にしましょう。
もちろん、そう言ったソフトに精通している人がいたり別の理由がある場合はこの限りではありません。
最後に
今回は、デザイン制作の仕上げと納品について、デザインに種類による違いをご紹介してきました。
次回の第6弾では、実際にデザインが納品されて「活用と反省」についてご紹介する予定ですので、ぜひご覧くださいませ。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!