新型コロナウイルスの影響で世界中の企業がテレワーク対応、休業の状況となっています。
事業として何もしない訳にはいかないので、「YouTubeチャンネルを開設したい」という相談が多く寄せられています。
しかし意外と何から準備すれば良いかわからないという方が多いので、今回は企業がYouTubeチャンネルを始める前に確認しておきたい事を3項目挙げたいと思います。
はじめに
個人がYouTubeを始めるのとは少し違い、企業がYouTubeを始めるとなると、色々と考える必要があります。
まず個人と違い、必ずどこかで自分の会社に繋がることを意識しなければいけません。
投稿する動画のクオリティだったり、内容だったり、その会社が作っているものになるので、会社のブランドを考慮する必要があります。
YouTube内でのSEO対策などの話は一旦置いておいて、定期的に企業で開設したYouTubeチャンネルを更新し、ファンを集めるためにはまず「0」を「1」にする必要があります。
今日はこの「0」から「1」に必要な準備物を3つ紹介したいと思います。
準備物1:機材
まず何より必要な準備物ですね。カメラ、マイク、三脚、編集ソフトなどの機材です。
拘り始めるとキリがないのですが、企業でYouTubeチャンネルを始める際に絶対にオススメできないのは、「スマホで撮影をする」ことです。
いや、撮れるんですよスマホでも。最近のスマホは超綺麗なので。スマホで撮られた映画もあるくらいです。ただそれは、撮影のことがわかっているプロが使うからこそ、スマホでも綺麗に撮れているだけです。
なぜオススメしないのかと言うと、個人がYouTubeチャンネルでスマホ片手にロケに出たり、撮影し回っている分には全然良いと思います。しかし企業が意図せずそれをやると、後の素人編集も相まって、とんでもなくクオリティの低い動画が爆誕します。そうすると、メチャクチャダサくて見辛いチラシを店の前に堂々と貼っているのと同じことになってしまうからです。
それを許す企業なのであれば全然問題はありません。けど多くの企業は自分たちのブランドに誇りを持ってやっているはずです。その企業に繋がる可能性のあるYouTubeでは、なるべくきちんとした機材で撮影し、きちんとした編集をした動画を投稿することをオススメします。
具体的な機材は下記の記事で紹介していますので、是非ご参考に!
準備物2:担当者
例えば、外部に撮影と編集全てを投げる場合は、やりとりを行う担当者のみで大丈夫です。
しかし、社内で撮影〜編集、アップロードまで行う場合は必ずYouTube担当者が必要になります。
YouTubeの更新頻度は当然多い方が良いです。新型コロナウイルスで休業になっている企業が多い現状、手が空いている社員、スタッフの方も多いかと思いますので、必ず担当者を一人つけましょう。
また、例えば仮に社内にYouTube担当者ができた際に考え得る作業を下記に列挙します。(想定で一回の投稿にかかる時間も…)
- 企画(2時間程)
企画と言っても、動画内でやる面白いことを考えるだけではありません。その企画で必要な物や人、場所などを探す必要があります。企画が無い動画もあるかもしれませんが、例えば店舗を紹介する動画を作る!と言っても、どういう流れで紹介し、誰が喋るのか、はたまたテロップで紹介するのかなど決めることは多々あります。 - 撮影(例:完成尺15分の動画→撮影時間1時間程)
企画が決まれば実際に撮影です。ぶっつけ一本撮りもあれば、カットを割って撮影することもあります。完成尺が長いほど撮影が長くなるという訳ではなく、10分の動画を作るにしても、撮影が何時間にも及ぶなんてことも…。 - 編集(慣れた人で3~5時間ほど)
こちらも内容次第です。テロップを入れる入れない、OPをつける、効果音を入れるなどでかなり変わりますが、一連の作業の中でもっとも時間がかかると覚悟しておいてください。具体例としてざっくりした編集の流れですが、素材カット→音調整→素材の切り貼り→テロップ入れ→効果音入れ→書き出し、という流れです。 - アップロード(1時間ほど)
動画が完成したらアップロードですね。これも動画を上げれば終わりという訳ではなく、例えば目を引くアイキャッチを作ったり、概要分を作ったりと結構時間かかります。
以上がYouTube担当者の考え得る具体的な作業です。一本の動画を作るのは1日作業なんですね…。世のYouTuberすげぇってなりますよね。
準備物3:企画
最後になりますが、YouTube動画の骨となる部分、企画です。
個人がやっているYouTubeチャンネルの場合、食いつきの良い面白い企画(テレビ番組風のもの、視聴者ではできないことをやってみるなど)や、税理士やボイトレなどプロとしてのノウハウを伝えるなど、色々な可能性があります。
これが企業となると、企画で難しい点は、「自社の宣伝になってしまがち」ということです。
例えば、自社の商品の素晴らしさを伝える動画を作って投稿しよう!と思っても、それは視聴者にとっては広告でしかなく、ほとんど誰も見ません。
いかに視聴者のパーソナルな部分と、企業がやっていることの接点を見つけ出すかを考え抜く必要があります。
当然そうでない場合もあります。例えば、医者がやっているYouTubeチャンネルで、健康について話すなどは医者という職業だからこそできることですよね。
企画と聞くと難しく考えてしまいがちですが、何事もトライアンドエラーで繰り返すのが、一番効率がよかったりします。
まとめ
企業がYouTubeチャンネルを始める際に準備するものを3つ挙げてみました。これからどんどん企業や有名人のYouTube参入が続くと思いますので、始めたいなーと思っている企業の担当者の方は是非参考にしてみてください!