独立起業から5年…成長できなくなったなと感じてその解決先を考えてみた

みなさまこんにちは、Sokoageの伊藤です。

今日はですね、完全にブログになってしまうのですが、ここ数ヶ月の悩みを書いていきたいと思います。

独立起業している人であればもしかすると同じ悩みを抱えているかもしれません。

どこの誰とも知らない人間が書く記事で、僕自身も解決できたわけではないですが、前向きになり始めているので、解決の糸口になれば幸いです。

独立起業してから5年が経った

株式会社Sokoageという会社を発足して今で3年経ち、個人としての独立からは5年が経ちました。

安定している仕事

まず今の概況と言いますか、僕たちのお仕事は割と安定しています。勿論赤字の月もあるのですが、中期的な目線で見れば、独立当初程の苦労をしなくても、ありがたい話で付き合いのあるお客様からお仕事をコンスタントに頂けている状況です。

新規顧客の獲得はまだまだ少ないものの、それでもSokoageの宮澤と伊藤の報酬、あとは協力業者の方々に費用を払いながらやっていけている状況です。(本当にありがたい)。

これはつまり一言で言ってしまえば、「安定している」ということになります。

独立当初は「来月の生活費すら怪しい」という状況が続いていましたが、あの時必死こいてのたうち回った結果、収入自体は安定してきました。

落ちるモチベーション

安定してきているのは良いですが、反比例してモチベーションは下がっています。

これは現在頂いているお仕事に対してのモチベーションという意味ではなく、「もっと会社を大きくしよう!」とか「もっと大きな仕事をしよう!」とか、上昇志向的なモチベーションです。

独立当初は必死こいて働いていました。それこそ朝から深夜まで仕事をして、「絶対に売上立ててやる」と血眼で恥も感じず色々とやっておりました。

正直に言うと、今は全くそのモチベーションがありません

無いと言うよりも、「モチベーションを上げたい」とは思っているものの「根底にある必死さが足りずに現状に満足してしまっている」ような状況に陥ってしまいました。

さてどうしたものか…。

成長が止まってしまった

そんな悩みを抱えている僕は、ある日ApexLegendsをしながら宮澤にも相談してみました。宮澤も同じような悩みを抱えており、二人で話しあうと…。

ゲームに例えると…

株式会社Sokoageの宮澤、伊藤、お互いの状況は合致していて、宮澤がある話をしてそれがなんとなく腑に落ちました。

いいですか、伊藤くん。僕も同じなんですよ。みんな同じなんですよ。

これは何かと言うと、独立当初はゲームに例えると「レベルが上がりやすかった」んです。

ポケモンでも、卵から孵ってすぐは、少ない経験値ですぐにレベルが上がりますよね。

ただ段々レベルが上がっていくと、レベルアップに必要な経験値も多くなってくる

だから、独立当初よりももっと効率的に、もっと時間をかけて「経験値を貯める」ことをしなくちゃいけなくなってるんです。

株式会社Sokoage 宮澤雄介

これを聞いた僕は、ゲームが好きなので「おぉぉ…」と驚嘆して、ここ数ヶ月の悩みがなんとなく形を持って理解できるようになってのです。

レベルアップに必要なことをしてこなかった

確かにある程度仕事をこなせるようになってくると、「慣れ」も出てきます。

僕の場合は映像制作が主なので、準備するものも頭に入っているし、当日の撮影の流れもスケジュールから大きくずれずイメージできるし、完成の映像イメージも制作初期の段階からできていました。

これを独立当初と比べると、現場上がりの僕は一人で映像を作るということは右も左もわからず、毎回の撮影に「死んでもいい映像を作ってやる」くらいの気迫を持って挑んでいました。

今でも「いい映像を作りたい」という気持ちはあるのですが、「慣れ」によって当初の気迫も希薄になってきました。

撮影の無い間も、何か新しい知識を仕入れたり、新しい機材を買ってみたりもせず、自分が好きな映像を自主制作することもなく、「レベルアップに必要な経験値」を貯めた経験が抜け落ちたまま進んできたのです。

言い訳をするのであれば、業務で忙しかった、で済んでしまいます。ただ、先のことを考えるとこういう「経験値稼ぎ」みたいな時間は必ず必要だと身に染みました。

加齢で体力は落ちる

ちなみにそういう意識高い精神論よりも、もっと肉体的、物理的に感じることがあります。「加齢による体力の低下」です。

本音を言うと、最近は1日丸々の撮影が滅茶苦茶しんどくなってきました。次の日は確実に動けません。

学生時代何かスポーツをしていたわけでもないので、運動する習慣もありませんし、僕のような映像制作者は月に2回、撮影に行くくらいです。(あとは企画や編集などやってます)

これがコンスタントに撮影があればまだマシだったのですが、企画から完パケまで請け負っている以上、撮影の回数はどうしても減りますし、1案件にかかる期間も長いです。

そんな言い訳をしていると、みるみる体力は落ちてきて、今や階段を1階分登り降りするだけで息は切れ、この前なんか屋内の撮影なのに熱中症になりました。

「体力を維持、アップする」というのも、僕の仕事に必要なレベルアップのための経験値でした。

そういえば、撮影所に務めていた時代、ファーストのカメラマンが80歳を超えたお爺さんでした。ただ、年齢による衰えを全く感じず、きつい現場をこなしていました。後から助監督の方に聞いたのですが、毎朝5時に起きてウォーキングやランニングをしているみたいでした。それもずっと。「若い奴に負けたくない」との思いでやっていたそうですが、今考えればそれも一つの経験値貯めですね。

僕が考えた解決策

宮澤からの助言を得て、僕は解決に乗り出しました。

過去の振り返り

まずは過去の振り返りです。独立当初、どういう仕事のとりかたをして、どんなことをしていたのか書き連ねました。

当然今よりも動いていますし、何よりスケジュールを見返した時に埋まり具合が違いました。

コロナもあり前はできて今はできないこともありましたが、まずは過去から学びました。(ゲームの時間は過去より増えていました)

レベルアップすることをリストアップ

続いて、「経験値を貯める」つまりレベルアップするために必要なことをリストアップしました。

ここはなんとなく自分に足りないものが頭ではわかっていたので、割とすぐにできました。

この時なるべく、「意識的なこと」は書かずに「技術的なこと」を書くようにしました。

例えば、「睡眠の質を上げ早起きして朝から仕事する」や「もっと勉強する」など意識高い系な内容ではなく、「カメラの構図を勉強し直す」や「ワンオペでも照明をきちんと組めるように考える」など、より具体的で技術寄りなことを書きました。

そうすると、1週間のスケジュールを組んだときに、「この日はこれができるな」とピンポイントでできるようになりました。

あとは継続

あとは継続です。僕も初めて間も無いのに偉そうな口を叩いていますが、モチベーションが上がらずに鬱々していた時期に比べると、前向きに進んでいる実感はあります。

独立当初に比べて、5年も経つとやはりレベルは上がり辛くなります。レベルアップしていくためには、当たり前のことを継続することが大事なのですね。

意識の高いことはしたくないけど…

最後になりますが、所謂世間で言う「意識高い系」なことは素晴らしいとは思う反面、自分では気恥ずかしくてできないしこんなこと書くのも胃がひっくり返りそうな気分です。

ただやっぱり、独立して自分の看板一つで生活していくということは生半可な覚悟ではダメで、「レベルアップのためにやること」を常に考えていかなければいけないのだなぁと感じた次第です。

同じ悩みを抱えている方々にとって少しでも参考になれば幸いです。

 

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PROFILEわたしが書きました

itotty

普段は動画制作をしてます。itottyです。
好きな映画は「ファイト・クラブ」、「ブギーナイツ」、エドガー・ライト作品全般などなど。映画がとにかく好きなので、映画と絡めて面白くて、わかりやすい記事を書いていきます!