こんにちは、Sokoageの宮澤です。
みなさんは、LPの制作を担当したことはありますでしょうか?
LPという言葉自体はよく目にしたことがあると思いますが、「LPって聞いたことはあるけど、うちに必要なのかわからない…」「どう作れば成果が出るLPなのかわからない…」という人が実はほとんどで、現にうちにお問い合わせ頂く方でも「集客のためにLPを作りたくて…」ということが非常に多いです。
今日は、そんな担当者の参考になるように、LPの作り方と成果を出すために気をつけたいポイントをまとめてご紹介したいと思います。
みなさんの現在の課題にあてはまる部分は、ぜひ参考にして、成果の出る良いLPを作ってみてください。
この記事の目次
LP(ランディングページ)とは
まずは、そもそもLPとは…。という部分を解説したいと思います。
ただ、これに関しては、数多くの会社さんがわかりやすく解説してくれているので、調べればすぐに出てきますので詳細に解説するのは避けます。
簡単に言えば『そのページ1枚だけでCVを獲得するための特設ページ』とご理解頂ければ十分かなと思います。
Webサイトとは違い、「詳しくはこちら」のようなボタンからページを遷移して閲覧していくものではなく、LPはその1ページ内に必要な情報を魅力的に詰め込み、CVまでの行動を緻密に設計して作られる、”作り込まれた1枚”です。
うちの記事でも、こちらで「WebサイトとLPの違い」については解説しているので、良ければ事前にご一読ください。
LP制作の流れ

ではここからは、実際にLPを制作する際の流れと、それぞれの内容を詳しく見ていきます。
まず、LP制作の全体の流れは上図にある通りです。
- 目的を決定する。
- 構成を決める。(ワイヤー)
- 各項目の詳細を決める。
- デザイン制作
- コーディング作業
- 本番公開
- 運用・効果検証
LPに限った話ではありませんが、いきなりデザインから始めるなんてことはありません。事前に目的や、それを達成するための構成を決めたうえでデザインし公開していきます。
社内で内製する場合も、外注で制作してもらう場合は、おおよそ上記のステップを踏んで制作を進めることで、見当違いなLPが出来てしまうことは防げますので、ぜひ参考にしてください。
1.目的を決定する。

まず初めに、「なんのためにLPを制作するか」目的を明確にします。
これが最初のステップであり、今後の全行程に関わる非常に重要なステップです。目的が違えば、構成やデザインも大きく変わってきます。
ここで設定する目的は、数値に直結するような具体的な目的であればあるほど良いです。
- モデルハウスの来場予約を受け付ける。
- 資料請求を獲得する。
- メルマガなどの会員登録をしてもらう。
- 商品を購入してもらう。
こういった目的は良い例です。
逆に、「会社のことを知ってもらう」「サービス名の訴求」などが目的になるのは悪い例です。この場合、LPを作る必要がないケースもあるので一度検討しましょう。
2.構成を決める。(ワイヤー)

目的が決まったら、次はLP全体の構成を決めます。
ちなみに、この構成内容をまとめたものをワイヤー(ワイヤーフレーム)と呼びます。
この構成がLPの成果を決めると言っても過言ではないくらい、「どういった構成にすれば目的とする行動をしてもらえるか」を考えるのは重要です。
例えば、前述でご紹介した「モデルハウスの来場予約を受け付ける」という目的のためにLPを作る場合。
この場合、モデルハウスの魅力や住所、自社の施工事例を魅力的に掲載する必要があったり、日付の指定できる予約フォームが必須だったりします。
他にも色々と必要な情報はありますが、「どんな情報を掲載すれば来場予約がしたくなるか?」というのをじっくり考えて構成内容を決定します。
ここで気をつけたいのは、「不必要な情報はなるべく入れない」ということです。LPの失敗例で良くあるのが、コンテンツが多すぎて、なにを訴求したいのかわからなくなってしまうことです。
せっかくLPを作るなら…と意気込んで、本来の目的と直接関係ない情報を入れてしまうことは避けましょう。その情報は本当に目的達成のために必要な情報か、しっかり精査することが大切です。
3.各項目の詳細を決める。

構成が決まったら、その具体的な中身(画像やテキスト)を決めていきます。
ここは理想を言えば、それぞれの箇所に適切な写真を用意して、テキストも1つ1つ丁寧に統一感のあるライティングをすることが望ましいです。
ですが、これはスケジュールとご予算の兼ね合いもあると思いますので、一部イメージ写真で対応したり、既存のテキストで対応することも多いです。
特にLPは、ユーザーが訪問してからのCVするまでのストーリーが重要なので、違和感のない流れでページ下部まで誘導することを意識しましょう。
場合によっては、専属部署の方に詳しい内容をヒアリングしたうえで文章を作る必要があったりします。
間違ってもどこかに丸投げしてしまうことのないように、しっかり準備しましょう。
4.デザイン制作

それぞれの項目まで全て決まったら、いよいよデザインに着手します。
ここまでで全体の構成や流れは決まっていますので、あとは世界観やコンセプトをしっかりと表現できるデザインにしていきましょう。
デザインの段階で気を付けたいことは、「FV(ファーストビュー)をいかに魅力的に作るか」です。
LPは各種広告の遷移先に設定されることが多く、初めてあなたの会社の情報に触れるユーザーも多いです。
LPに訪問したユーザーが初めて目にする、ページを1スクロールもしないで見られる部分(FV:ファーストビュー)を魅力的に作ることで、ユーザーの興味関心を引き立てて、その先の情報まで見に行ってくれます。
逆にこのFVが魅力的でないと、ほとんどのユーザーがスクロールせずLPから離脱することになってしまいます。
このFVをしっかり作り込んで、離脱率の低いLPを目指しましょう。
5.コーディング作業

デザインが決まったら、Webブラウザで閲覧できる状態にするためのコーディング作業に入ります。
コーディングと聞くと技術的なものばかりのように感じますが、ページに付けるアニメーションやSEOに関連するページタイトルなども、このコーディングの段階で設定していきます。
他にもコードの記述など、これらの作業は技術的なものになりますので専門の担当者か、外部パートナーさんと連携して進めてることをお勧めします。
また次の本番公開のステップの前に、CVのテストを忘れずに行いましょう。
このテストは、例えばお問い合わせフォームが正常に機能するか、通知メール・自動返信メールが正常に届くか、などです。
万が一、ここに問題があった場合、取り返しのつかない事態になりかねませんので、必ずチェックしましょう。
6.本番公開

コーディングが完了したら、いよいよ本番公開です。
コーディングが完了した時点で、実質的には本番公開状態にはあるんですが、このLPは制作が終わっただけでは誰も見てくれないただの1ページです。
自社サイトからリンクを貼ったり、SNSでページURLをシェアしたり、広告のリンク先に設定したり…このLPへの導線を開通してあげる必要があります。
この開通作業が終わりましたら、いよいよユーザーがLPに訪れる状態になりますので本番公開となります。
7.運用・効果検証

LPは制作・公開して終わりではありません。
むしろ、LPは公開して運用し始めてからが難しいところであり、成果を上げるためには必要不可欠なところです。
広告などからLPにユーザーが訪れたとして、そのでCVが1件も発生しなければ何の意味もありません。
効果検証には色々なツールと方法がありますので、また別の記事でご紹介したいと思いますが、「いかに効率良くCVを獲得出来るか」を考えてLPの内容も見直す必要があります。
この作業が、いわゆるLPの運用になります。この運用に関しては、また別の記事でご紹介します。
LP制作の注意点
LP制作の流れをステップに分けて、それぞれご紹介してきました。
最後にLP制作における注意点をいくつかご紹介します。
- 出来るだけ具体的/明確にターゲットを決める。
- ターゲットごと/目的ごとにLPを作る。
- 制作ステップを遡って方向転換をしない。
特に気をつけたいポイントは上記3点です。これらのそれぞれ項目を解説していきます。
1.出来るだけ具体的/明確にターゲットを決める。
ターゲットを出来るだけ限定的にすることで、LPの内容やデザインを洗礼されたものにすることが可能になります。
例えば、目的が同じ「来場予約を受け付ける」ことであって、男性をターゲットにする場合と女性をターゲットにする場合ではイメージが大きく変わるのは容易に想像出来ると思います。
逆に、ここが明確に定まっていない状態でLPを作ってしまうと、ユーザーが「自分には関係ないな…」と離脱してしまうことに繋がってしまいます。
商品やサービスなど、LPの内容によっては難しい場合もありますが、可能な限り意識してターゲットを明確にした方が良いです。
2.ターゲットごと/目的ごとにLPを作る。
より成果を求める場合、LPは複数枚作るのが一般的です。
1枚作るのも大変なのに…と感じるかもしれませんが、まずは1枚作ってから少しずつパターンを増やしていきましょう。
前述の通りですが、同じ目的であっても女性向け/男性向けでデザインはもちろん、訴求する内容も実は違ってきます。
これは特に商品の場合なんかに多いんですが、健康食品なんかのLPで「ダイエットを考えているユーザー向けのLP」「ちょっと健康を意識してるユーザー向けのLP」「夕食のプラス1品を考えてるユーザー向けLP」などなどです。
商品が同じでも、それぞれのターゲットで違うトーンのLPがなんとなく想像出来ると思います。
同じように目的別でもLPを用意することがあります。
例えば、「資料請求を獲得するためのLP」と「来場予約を受け付けるためのLP」。これは微妙な差かもしれませんが、内容を変えることでより効率的にCVを獲得することが出来ます。
3.制作ステップを遡って方向転換をしない。
これはLPに限った話ではありませんが、前述でご紹介した「制作の流れ」を遡って方向性の修正をすることはおすすめ出来ません。
というのも、特にデザイン段階で過去に決めてきた「目的」や「構成」が見える化されます。
この時にデザインに注力するあまり、目的を見失ってしまったり、「やっぱり…」と構成を大きく変えたり、こういったケースは経験上ほとんど上手くいきません。
それぞれのステップをちゃんと練り込んで、あとで修正のないようにしながら進めていきましょう。
最後に
LPの制作について、流れと注意点をご紹介してきました。
いくつか参考になりそうな内容はありましたでしょうか?
ご紹介した内容はあくまで一般的なものであって、もちろん状況によっては難しい部分もあると思いますので、まずは1枚作ってみるのが良いかなと思います。
パターンを増やしたり、効果検証を重ねるのはそのあとで十分です。
いずれにしてもLPはWeb集客に必要不可欠なので、これからLPを制作しようと考えている方の少しでも役に立っていれば幸いです。
ぜひ参考にして頂き、成果の出る良いLPを制作してください!